ニッチな製品もアイディア次第で可能性は無限大
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タカハ機工(株)
学生・地域・企業を結ぶソレノイドメーカー
自動販売機や自動ドアのセキュリティなど、身近なところで使われている電気部品「ソレノイド」の専門メーカーとして実績を積み重ねてきたタカハ機工(株)。同社ではソレノイドの構成パーツを自社工場で一貫して生産管理することで、低価格と高品質、小ロットからの販売、短期納品に対応し、各方面から高い評価を得ている。
国内のみに留まらず、海外にも目を向ける同社は、2017年3月にドイツで行われた国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」にも出展し、ソレノイドの知名度アップを図っている。同展示会でソレノイドを使ったおもしろデモ機は多くの外国人を魅了した。
海外でも興味を惹く製品の数々はどのようにして生まれたのか――。それは同社の「長年の部品製造メーカーとしてのネットワークを生かし、地元中小企業や行政機関と連携し、学生、ベンチャーの試作から量産、販売までのプラットホームを目指したい」との思いから始まった。14年にはソレノイドを使った発明品コンテスト「タカハソレノイドコンテスト」(ソレコン)、16年には同社敷地内に、ものづくりコミュニティスペース「TIP(タカハイノベーションパーク)」を開設。業務用の高価な機械などを設置し、学生や地域住民、企業が気軽にアイディアをかたちにできる場所を構築している。
ものづくりを通じて飯塚に貢献
学生と地域、企業をつなぐ橋渡しにもなるソレコンやTIPについて、大久保泰輔社長は「今はアイディアさえあれば製品化できる時代です。ソレノイドは構造こそ単純ですが、汎用性があり使い方は無限大です。ソレコンではニッチなソレノイドを使った発明品を動画で紹介し競うことで、ものづくりの楽しさとソレノイドの認知度向上を図っています。また、オシャレなスペースが少ない飯塚市のなかでTIPのような情報交換や出会いの場を作ることで地域を盛り上げるとともに次世代の人材育成につなげたい」と語った。
続けて、「利益が出ていないとこういった取り組みはできません。やはり企業は利益を出して、市に税金を納めることが地域への一番の貢献だと思います。地域住民が楽しめる場所、学生と企業をつなぐ場所を提供すること、併せて弊社の知名度が上がると嬉しいですね」と言う。
飯塚市を拠点に、全国、そして世界へものづくりの楽しさを発信している同社。その取り組みに期待したい。
【藤谷 慎吾】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:大久保 泰輔
所在地:福岡県飯塚市有安958-9
設 立:1979年12月
資本金:5,000万円
TEL:0948-82-3222
URL:http://www.takaha.co.jp関連記事
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