2024年03月29日( 金 )

対話による地域密着型の事業づくり、顧客に寄り添いオーダーに応える

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

天国社グループ((株アートライフホールディングス)

相談しやすい風土

 福岡市および糸島市・春日市で5カ所(福岡会館、姪浜会館、伊都会館、油山会館、春日会館)の葬儀場を構える天国社グループ。
 2014年6月に代表取締役社長に就任した中井健雄氏は、従来の葬儀会社の暗いイメージを180度転換させた。その1つが、15年6月に(株)アートライフホールディングスを設立したこと。現在、葬祭の天国社および(株)市民葬祭、運送・レンタカーの福岡リムジンサービス(株)、不動産の(株)アートエステートをはじめ、コンサルティングやフラワー、そしてカフェ運営などの事業を展開。単なる葬儀会社から、「葬儀も行っている会社」というコンセプトへ転換した。
 通常、葬祭業には静粛なイメージがあるが、同社ではそれに加え、躍動感ある雰囲気も併せ持つ。それは中井代表をはじめ同社のスタッフ全員が、明朗な挨拶と密なコミュニケーションを徹底することで、培われたものだ。

 また同社の特徴として、顧客(遺族)側の話を丁寧に聴くことを徹底していることが挙げられる。「とくに事前相談では、来られた方のお話を聴かせていただくことを徹底しています。親の介護の問題や自身の生活の話など、葬儀には直接関係ない話がほとんどですが、我々がそうしてお話に耳を傾けることで、相談者の方にはとても満足していただいています。『葬儀の話はしない。当社の会員制度を勧誘、営業しない』ことを全社員に徹底しています」(中井代表)というように、顧客が安心して気軽に相談しやすい風土の形成に努め、顧客に寄り添う姿勢を示している。

身近な存在であること

 同社のホームページでは、シンプルかつわかりやすい情報発信を行っている。また、同社の事業に関するものだけでなく、中井代表をはじめ同社スタッフ各々が日々の出来事を積極的に発信し、顧客と身近な存在であることをアピール。こうした取り組みの成果として、ホームページからの問い合わせも日々増加しているという。また、地域の文化・スポーツ分野への協賛なども積極的に実施。これらはブランディングの一環であるとともに、地域に根ざした事業をつくり上げていくという同社の使命感の表れでもある。

 今後は、福岡会館の全面リニューアル(18年1月竣工予定)をはじめ、市民葬祭の事業を強化。創業30年の天国社ブランドを中核に、葬祭事業をより進化・発展させ、地域活性化に貢献していく。

全面リニューアル後の福岡会館

 

【河原 清明】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:中井 健雄
所在地:福岡市西区姪浜駅南2-20-25
設 立:1987年6月
資本金:2,000万円
TEL:092-883-4949
URL:http://www.tengokusya.co.jp

 

月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。

ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)

関連記事