多世代交流複合施設「キ・ラ・メ・キテラス」計画が始動
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2016年2月、鹿児島市中心部、高麗町の交通局跡地を利用した開発が決まった。市電武之橋駅前に広がる約2.5haの敷地には、急性期医療(発症期)と慢性期医療(長期治療)を担当する2つの病院を中心とした複合施設が建つ計画が進んでいる。
厚労省は、膨大する一方の医療費抑制を目的に、急性期から慢性期へスムーズに移行することを目指している。そのためには入院日数の削減が必須とみられており、国内初といわれる急性期と慢性期の併設計画は、今後の医療体制におけるモデルスキームとして注目を集める。
複合施設の名称は「キ・ラ・メ・キテラス」。2病院のほかに、スポーツジムや大手通信キャリアのコールセンターが入居する予定だ。開発は4法人からなる共同事業体が手がけており、事業費は500億円(用地取得費用含む)を超えるとみられる。
共同事業体を構成するのは、幹事会社を務める南国殖産(株)、急性期病院を建設する(公財)昭和会、慢性期病院を担当する(医)玉昌会、全国で個性派スポーツジムを展開する(株)ロックス。事業コンサルティングは、三菱地所設計が担当する。
開発コンセプトは、「30年後の鹿児島に向けた贈り物」。鹿児島市総合戦略のもと、少子高齢化社会における多世代間交流を目的に、それぞれの年代に向けた施設を1つのパッケージ化することで自然に交流できる場を設ける。
観光・新産業ゾーンには、13階建て延べ1万9,600m2のホテルを建設し、雇用拡大を企図したコールセンターが入るビルが建つ予定だ。今給黎総合病院は9階建て450床(延べ2万9,200m2)を予定し、高田病院が8階建て179床(のべ1万2,000m2)を建設する。19年度の完成を目指している。
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