2024年04月20日( 土 )

健全な民泊の普及を促し、観光事業の発展と国際親善に貢献を

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

(一社)九州民泊協会

九州初の業界団体

 九州・福岡における健全な民泊の普及のため2016年9月に設立したのが、(一社)九州民泊協会だ。九州を拠点にした業界団体の設立としては初となるもので、掲げている理念は、「安心で快適な民泊施設の改善、民泊施設における接遇の改善及び経営の支援等を行うことにより、国内外旅行者の利便の促進に資するとともに民泊業の健全な発展と消費者の保護、我が国の観光事業の発展と国際親善に寄与すること」とされている。

健全な民泊の推進に向けて

(一社)九州民泊協会 代表理事 長柄 一夫 氏

 同協会は、地域や行政との対話やトラブル対応を担う目的で、市内の不動産業者や宿泊業者らが立ち上げたもの。現在は月に1回ほど民泊新法に向けた勉強会やセミナーを行うほか、民泊事業者とそれに付随するサービスを手がける企業同士のマッチングの手助けなども行っている。とくに民泊新法に向けた勉強会では、“スゴ腕”の行政書士を講師に招いて法律の動きや届け出の方法についてのレクチャーを行い、参加者からも好評を博しているという。

 代表理事を務める長柄一夫氏は、協会の役割について「今後、民泊新法が施行されれば、現在の民泊業界にとって大きな問題の1つである“ヤミ民泊”の整理・淘汰も進んでいくことでしょう。業界の将来の発展のためには、そうしたきちんとしたルールづくりが進んでいくことが望ましいですし、我々も業界団体として正しい情報発信を行うことで、業界健全化に向けて取り組んでいきたいです」と語る。
 また長柄氏は、民泊が単なる宿泊手段としてだけでなく、とくに海外からの宿泊者と地域との文化交流を促すことで、観光振興や国際親善に寄与する側面もあると考え、「九州・福岡の観光振興により地域経済のさらなる活性化につなげていくためには、宿泊客の受け皿となる民泊の発展が必要です。我々も地域と連携しながら民泊事業者の経営支援などを行うことで、健全な民泊の推進に向けてお役に立てれば、と思います」との見解も示す。

 同協会では今後、支援のエリアを福岡都心部だけでなく徐々に拡大し、やがては九州全域にまで広げていきたい考え。健全な民泊の推進により、地域をさらに盛り上げていきたいと取り組む、同協会の今後に期待したい。

【坂田 憲治】

<INFORMATION>
代表理事:長柄 一夫
所在地:福岡市博多区博多駅前2-19-17 トーカン博多第5ビル816
URL:http://kyushuminpaku.com

 

関連記事