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福岡市政ニュース

検証 吉田市政の1年(3)
福岡市政ニュース
2007年11月30日 10:29

~選挙カー疑惑発覚~ 脇の甘さか、ブレーン不在か


 就任早々、吉田市長に待っていたのは、選挙カー疑惑だった。
吉田市政誕生の熱気冷めやらぬ1月5日、吉田市長の古巣である西日本新聞が吉田市長陣営による選挙カー公費助成金の不正請求を報じる。

 吉田市長陣営は、公費助成が認められていた選挙カーの費用を、借入先であるレンタカー会社ではなく、選挙カーの看板を作成した業者に請求させ、助成金を陣営側にバックさせようとしたものだった。

 吉田市長陣営は、「(選挙カーは)看板業者と契約できるものと思っていた」「看板業者から車を借りたものと思っていた」などと言い逃れたが、看板業者は「吉田さんの事務所で出納責任者から(選挙公営の)書類に判を押すように言われ従っただけ。福岡市から振込みがあったら振り込まれた金(21万円)を、(吉田氏側へ)返すように言われていた。
 長いこと仕事しているが、こんなやり方があるのかと不思議だった。振込みを受けて出納責任者に連絡したら、『年末だし、(返金は)年が明けてからでいいよ』と言われた。と明言し、市長陣営の話と大幅に食い違いを見せる。

 虚偽請求、不正請求との報道を受けて、福岡市選管は看板業者に対し返還を請求。怒り心頭の業者側は1月12日、市長室に乗り込み、看板業者側の不当利得とされたことへの怒りを爆発させた。結局、「返す」「受け取れない」との市長室でのやり取りは長時間にわたり、吉田市長が『ここ(市長室の机の上)に置いていって下さい』と事実上の受け取りと取られる発言で、業者にお引取りを願うことになる。

 吉田市長は運がいい。もし看板業者が吉田市長側に公費助成金21万円を「返金」した後の報道だったならば、結末は変わっていただろう。就任早々の吉田宏市長が、吉田宏候補自身に対して返還請求することになった可能性もある。
 請求したのは看板業者でも、事実上は吉田事務所側の指示で全てが運ばれており、吉田陣営が金を受け取っていれば「詐取」の疑いも生じていただろう。
 もっとも、市長室で、「金は返す」「受け取れない」との押し問答がくり返されたこと自体、前代未聞の出来事である。

 吉田市長自身の関与は否定したものの、この選挙カー公費助成金不正請求に象徴されるように、吉田市長陣営の選挙運動を含めた政治活動資金には、杜撰さや不透明感が付きまとっている。

 今シリーズの中で後述するが、吉田市長の後援団体「ふくおかFUNクラブ」が抱える疑惑については、同団体の関係者も含め、誰も説明責任を果たそうとしていない。
 政治と金のあり方が社会問題化している今日、いつまでも「知らなかった」や取材拒否で通せるはずはない。現時点で、吉田市長の「公人として取材を受ける姿勢」については失格の評価を下さねばならない。

 吉田市長については、「脇が甘い」との評もある。新聞記者出身にしては、次々と政治資金の疑惑が浮上するし、問題解決を引き受けて説明しようという人間が誰も出てこない。
 山崎前市長には、盾になって市長を守ろうとする人間が数多く存在した。そうしたことからすると、吉田市長は脇が甘いというより、ブレーンが少ないとの見方のほうが正鵠を射ているのかもしれない。

 これが今後の市政運営にプラスになるとは思えない。

つづく

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