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吉田宏福岡市長の1年検証を終えて
福岡市政ニュース
2007年12月11日 09:50

疑惑の数々、議会での解明を願う


 吉田宏福岡市長の1年を振り返った。お陰さまで、様々なご意見が寄せられているが、最後にもう一度、今後の市政のあり方を問うためにも、問題点を整理しておきたい。
同時に、明日から始まる市議会での解明を願いたい。

1、「ふくおかFUNクラブ」の疑惑には誰が答えるのか?

吉田市長の支援団体「ふくおかFUNクラブ」については、福岡銀行による20万円のパーティ券購入が明らかとなっている。指定金融機関と市長の関係を考えると、決して褒められることではない。また、同団体の事務所費や光熱水費については、団体代表者が社長を務める企業による寄附の疑い、さらには吉田市長本人や「吉田宏後援会」からの寄附であった疑惑も解明されていない。様々な疑惑を抱えたまま、FUNクラブの代表者である高橋利明氏(不動鋼板工業株式会社・代表取締役)も会計責任者平田寛一氏(株式会社エルゼ・代表取締役)も、答えようとしない。

 いわゆる「開かれた市政」を訴えて市長選を戦った「ふくおかFUNクラブ」は、実は全く開かれた団体ではなかった。皮肉では済まされない背信行為である。
疑惑に答える人間がいないのなら、市長自ら説明するしかあるまい。

2、「私的飲食」三井物産九州支社幹部も同席の情報 政治倫理は守られているか!?

吉田市長は今年の9月18日、自身の誕生日に九経連・鎌田会長(元九電社長・会長やJR九州の石原社長ら一部財界人との「私的飲食」をおこなっていた。その後の取材の過程ででは、三井物産九州支社の幹部も飲食に参加していたとの情報が寄せられている。また、この私的飲食には、途中から、市長夫人が参加したことも確認している。本社取材に対し市長夫人は「会費のことは知らない」と答えているが、このご時勢にあまりにアバウト、不信を生じさせるに十分な話ではなかったか。金額の多寡に関係なく、夫人分あるいは市長分の支払いを、財界人が持っていたとしたら立派な「接待」になる。
また、別の日には、市長が博多区の会員制料理屋でJR九州の石原社長と同席していたことも目撃されていた。

 政治倫理が問われる今日、「会費さえ払えば何の問題もない」とでも思っているのなら、大きな勘違いであろうし、公人としては失格である。
 「私的飲食」の目的はもちろん、本当に飲食代金を払ったかどうかの説明、挙証責任は市長自身にある。

3、市政混乱を招いたのは吉田市長自身だった。

 吉田市政誕生以来、目に見える形の成果は上げられていない。誰がやってもできそうなことが行われただけである。
 吉田市長が最重要課題としてマニフェストに掲げた「人口島事業に1年以内に道筋をつける」約束は、果たされるどころか、混迷を招いた挙げ句、こども病院の人工島への単独移転などという、実にばかげた検証・検討結果を出すに至る。
 吉田市長は、山崎前市長について、人工島事業を見直すと言って当選しながら、事業を推進したとして厳しく批判した。
 就任から1年も経たないうちに、吉田市長自身が人工島事業推進の本部長となったことには唖然とした市民が多いことだろう。
 選挙戦の第一声を人工島にしたのは、票集めのパフォーマンスに過ぎなかったと言われても仕方あるまい。

 説明会や記者会見等では、少し厳しい質問が出るたびに「海に戻せというのか」と逆切れしているが、誰も海に戻せなどとは言っていない。この開き直りは、たちが悪い。
 山崎市政を批判した言葉は嘘だったのか?本当に人工島事業解決の処方箋があるのか?
 ただそうしたことを聞きたいだけなのである。山崎前市長の政治姿勢を非難しておいて、自分も同じ、いやそれ以上の変節と取られかねない言動は、無責任といわれて当然なのだ。
逆切れするくらいなら、市長職を辞めるべきだろう。
 何もできないばかりか、こども病院単独移転などと言い出すのなら、いっそ海に戻したほうが赤字は少なくなるかもしれない。
 もともと人工島は、福岡市民が作って欲しいと願ったものではない。吉田市長は、そのことが分かっていないのではないだろうか。

4、指定金融機関「福岡銀行」との関係や如何に!

 福銀による市長側のパーティ券購入、同行ラグビー部との付き合い等々、吉田市長と福銀の関係はきちんと説明がなされなければなるまい。
 指定金融機関である以上、福銀にも説明責任があることは当然である。
 人工島事業のこども病院単独移転は、博多港開発救済というより、融資銀行団との協定厳守に主眼が置かれた結果としか言いようがない。
 融資銀行団の幹事行は福銀である。市トップと福銀が特別な関係になれば、市の施策に影響を与えることになるのは自明の理である。
 それだけに市長は福銀と一定の距離を置かねばならない。しかし、昨年の市長選挙以来、福銀の吉田市長支援の話は様々な形で語られてきた。パーティ券購入は、その一端が垣間見えただけに過ぎなかったのではないだろうか?
 吉田市長は、この疑問に対しても、きちんと答える義務を負っているはずだ。

 吉田市長はこれらの疑問、疑惑にきちんと答えようとしていない。質問書や正式な取材依頼にも「拒否」の姿勢を変えようとしなかった。新聞記者出身の市長とは思えぬ対応である。
しかし、関係者も取材拒否、市長本人も取材拒否では、「疑惑」を認めることになりはしないか。福岡市政の歴史上、このようなお粗末な市長も陣営も初めてである。
 早い時期の辞任こそ、福岡市と市民のためになることを実感した検証作業であった。

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