代 表:三好兼治
所在地:福岡県田川市伊加利2199-1
設 立:1979年8月
資本金:1040万円
業 種:豆腐・加工食品製造販売
豆腐製造業者は圧倒的に中小企業が多い。その中で1日平均8万丁を製造するのが、三好食品工業(株)である。かつては廉売競争に巻き込まれた時期もあったが、現在では高い付加価値の商品を供給することで人気が上昇。つられるように定番商品の売上げも伸ばしている。
代表の三好兼治氏は「必要とされるものを提供する」ことを身上とする。このため、バリエーションは豊富だ。こだわりの「こたま豆腐」や「汲み出し豆腐」、定番の「にがり厚げ」は年間500万パックを売り上げる。こうした姿勢が三好食品工業(株)を九州地区トップのシェアへ押し上げた。三好代表は更なる需要の拡大やニーズの多様化を予想する。「それに応えるには設備投資は不可欠」として工場の強化に入る考えだ。
原料調達問題など業界環境は厳しいが、三好氏は悲観していない。「米に代表される日本の伝統食は消費を落としているが、豆腐は急激な落ち込みはない。日本人は年齢が高くなっても植物性たんぱく質の消化力は落ちない。DNAにすり込まれているんです」一定の年齢に達すると嗜好が変化し必ず食べたくなるという。
近年、男前豆腐店㈱(本社:京都府)が、業界に新風を吹き込み活性化させた。同社の伊藤代表と三好社長は腹を割って何でも話せる仲だという。今後いかなる商品が誕生するか楽しみな企業である。
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