健康食品の総合メーカー(株)湧玉製薬（静岡県富士宮市、代表：磯野誠治）はこのほど、サラシアレティキュレーター（コタラヒム）の原料販売を行なう。同素材は、インドやスリランカなど亜熱帯地域に広く分布する植物で、糖吸収を抑制する有用成分を含有しており、古くからアーユルヴェーダー医学によって用いられてきた。
　健康食品としてはダイエット訴求を打ち出した富士フィルムの『メタバリア』がヒット商品として知られている。豪華キャストを起用した同社のTVコマーシャルをご存知の方は多いだろう。また先ごろ、大手通販の新日本製薬（福岡市中央区）がサラシアオブロンガを配合した紅茶を新たに上市している。
　長いあいだ、企業間による知的財産権がらみの権益争いが同素材の普及を阻んでいたものの、成分の有用性には定評があり、着実にバックデータを積み上げながらここ十年あまりかけて静かにマーケット形成を続けてきた。ブレイクの引き金となったのは富士フィルムのTVコマーシャルだった。市場では原料不足が起きているともいわれている。
　湧玉製薬はスリランカに独自の輸入ルートを持っており、今回、原料（原木）15トンを販売する計画を立てている。

＜問合せ先＞
(株)湧玉製薬
電話：0544-23-0627
HP：http://www.wakutama.co.jp/

*記事へのご意見はこちら