□有馬精一氏
　まず、鮮やかなブルー地の有馬精一氏のポスター。同氏のポスターは、本人写真が他の候補者より一回り小さくなっており、「控えめ」な印象を受ける。また、写真が小さい分、空いたスペースに所狭しと公約的な文言が掲げられているが、どうにも数が多すぎる。言いたいことが多いのはわからなくはないが、結局何が言いたいのか、主張がぼやけている感じを受けてしまう。

□高島宗一郎氏
　次に、高島宗一郎氏のポスター。つい最近までマスコミに属していた同氏のポスターは、さすがと言うべきか、デザイン的に見て一番きれいにまとまっている感がある。ただし、他の候補者の「ギラギラ」としたポスターに比べ、多少上品にまとまりすぎている感も受けなくはない。

□木下敏之氏
　木下敏之氏のポスターは、オーソドックスな印象を受ける。ただし、オレンジ地に白フチ付きの黒文字で書かれた候補者名は、少々フォントが細く、遠くから見た場合の視認性が若干落ちる。このオレンジ地であれば、いっそ白ヌキ文字の方がもっと見やすかったのではないかと思う。また、「実現力」というキーワードが非常に小さく載せられているが、これだけでは言葉として何とも抽象的なうえ、小さすぎて見づらく、配置も中途半端である。