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地球熱利用で節電(前)~(株)ジオパワーシステム・橋本社長
発信!北九州
2011年7月 8日 12:28
(株)ジオパワーシステム 代表取締役社長 橋本 真成 氏

 東日本大震災による東京電力福島第一原発事故の影響を受け、我が国の約3割の電力を担う原子力発電のあり方自体が問われている。また、電力需要の高まる夏場を迎えるにあたり、いかにして電力削減を実施するかについて課題は山積みだ。そのようななか、独自の電力削減システムを開発した注目企業が山口県美祢市の㈱ジオパワーシステムである。今回は同社の橋本真成社長に地中熱利用の有効性とその想いをうかがった。

(聞き手:弊社北九州・山口統括本部長 浜崎 裕治)

地中熱利用への想いを語る橋本真成社長

<地中熱の有効性>

 ―省エネが叫ばれている昨今、御社が開発された「地中熱利用システム」には、高い注目が集まっていますね。

 橋本 おかげさまで、徐々に問い合わせが増えてきました。とくに節電風潮が強くなってからは、問い合わせは非常に増加しました。ただ、たくさんの問い合わせをいただいたことで、弊社の新たな課題も見つかりました。

 ―と言いますと。

 橋本 問い合わせのすべてに対して、満足のいく回答を出せたかと言えば、できていません。中小企業として人的なものを含めた内部体制の構築を、強固なものにしていく必要が出てきました。
 弊社は、2001年4月に実父経営の建設会社である(株)東光工業から分離独立し、その後カナダの天然資源省との共同研究開発でGEOパワーシステムを導入しました。05年に開催された愛知万博にて、瀬戸日本館へこのシステムを導入するなどしていました。幸い、各方面から賞をいただくなど一定の評価をいただいておりましたが、まだまだ普及段階です。

 ―各種賞の受賞など実績は十分ですね。そもそも、この地中熱を利用したシステムはどのような構造なのでしょうか。

 橋本 1年を通じて繰り返される太陽による蓄熱と夜間冷気による放熱で、地中内の温度はその地区の平均気温とほぼ同一の温度になっています。このシステムで利用しているのは、地中3.5~5m地点の温度を利用するものです。外気と異なり温度変化が少なく、地域の平均気温とほぼ等しいため、夏に冷たく冬に暖かい熱が蓄熱されています。
 ただ、自然エネルギーを利用した換気システムですから、エアコンのように温度調整や湿度調整はできません。地下水とヒートポンプの組み合わせで、より快適な温度・湿度に近づけることは可能ですが、体感には個人差がありますので必要に応じてエアコンを利用することをお勧めします。
 地中に埋設するパイプは二重構造になっており、外側のパイプは熱が伝わりやすいアルミ製です。もちろん、防食加工されています。他方、内側は熱を逃がしにくい樹脂製です。このため、地中で熱交換した外気を効率よく取り込むことが可能です。また、これは後でわかったことですが、取り込んだ空気中に含まれる花粉、チリや埃などを80%以上除去することが可能で空気を浄化する機能も併用しています。

GEOパーワーシステム

CO2排出量の比較

(つづく)

【文・構成:新田 祐介】

| (中) ≫

COMPANY INFORMATION
(株)ジオパワーシステム
代 表:橋本 真成
所在地:山口県美祢市秋芳町別府2604-1
設 立:2001年4月
資本金:9,500万円
売上高:(11/7予想)約3億5,000万円
URL:http://www.geo-power.co.jp


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