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民主導の福祉社会へ『障害者自立支援プロジェクト』(後)
社会
2012年3月23日 10:13

<新しいWin- Win社会を目指す>
 障害者自立支援プロジェクトは、全員が力を合わせて新しい共助社会を築くプログラムだ。行政が歳入不足で新たな福祉支援を行なうことが困難というのなら、障がい者が作った商品の収入より、一部を寄附に回すドネーション事業によって、障がい者の雇用促進と賃金の向上に役立てようと考えている。
 主力は民間の力だ。この新しい福祉支援体制がきちんと機能すれば、健常者に負担をかけずに障がい者の自立を促すことも夢ではない。障がい者と健常者が、ともに相互連携した新しいWin- Win社会を目指し、障がい者支援の啓蒙イベントの実施や、商品販売サイトの立ち上げ、商品販売の支援を積極的に行なっていくつもりだ。もちろん、特定の人へ負担金を強いることなく、障がい者支援が行なえるシステムになっている。

エントランスでの障がい者が作った商品の販売 2月25日(土)、元SPEEDの今井絵理子さんのチャリティ・イベント「みんなで架けよう!幸せのかけはし」を、視覚障害者自立支援協会主催で行なった。会場では今井さんが息子さんとライブ・コンサートを熱演、エントランスでは、障がい者が作った商品の販売が行なわれたこのイベントは、障害者自立支援プロジェクトに共感してくれた今井さんの協力があって実現したものだ。イベントに駆けつけてくれた寺島浩幸福岡市議会議員(みんなの党)も駆けつけ、プロジェクトのよき理解者として、エールを送ってくれた。支持者は少しずつ集まってきている。

<多くの市民が注目をしている忌憚なき意見交換>
 民間でも、同プロジェクトの存在が広まりつつある。Facebookには、『障害者自立支援プロジェクト』のページがあり、趣旨に賛同する人たちが、毎日活発な意見交換を行なっている。健常者と障がい者が共に歩める社会の実現を真剣に考えている人たちが「障がい者の就職は、本当にない」という現実の問題点を挙げれば、「福祉への予算もどんどん削られていくが、税金は、本当に市民が望むものに使われているのか」という論点も芽生える。メンバーには市議会議員も名を連ねている。声を押し殺して我慢する必要はない。ここで吐露された意見は、必ず誰かが受け止めて、真剣に応えてくれる。

0322_aramaki1.jpg 「人が単独でできることには限界があります。しかし、市民の声がひとつでも多く集まると、大きな力になるのです。Facebook上で、意見のやりとりを見て、賛同したり、問題提起することも、立派な第一歩です。意見を戦わせたっていい。メンバーは現在115人ですが、もっと多くの声が必要です。その意見を吸い上げて、社会を具体的に変える方法にしたいのです」
 そう語る荒牧氏の言葉が、今日もまた新たな支援者を生む。

 障がい者と健常者が協働できる社会。それは自分が自分らしくあることを恥じる必要はない、という当たり前のことが成り立つ社会だ。
 荒牧氏は言う。「不満を持っている人はたくさんいるのです。しかし一歩踏み出す人はなかなかいません。踏み込まないことには何も変わらないのです。このプロジェクトも、もっと踏み込んでもらえるだけの、インパクトを持ったものにしたいのです」
 公に向かって、自分の意見を提言できる場に多くの声が集まれば、混沌とした今を成熟した社会へと導く大きなパワーになることだろう。

(了)
【黒岩 理恵子】
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