福岡で"元気な若者たち"といえば、社団法人福岡青年会議所(福岡JC)(福岡市博多区)の名が浮かぶ。福岡在住の、21歳から40歳までの若き経営者たちが、"明るい豊かな社会"という共通の目的のもと、活動を行なう団体だ。過去、市民・企業・行政・諸団体と連携しながら、福岡市民に親しまれるイベントを数多く企画し実行してきた。また、日々の活動を通して、社会・地域のリーダーを育て、指導者としての能力を鍛えることも行なっている。これからの社会を担う若者たちは、どのような視点で福岡市を変えようとしているのか、理事長の末松大和氏に話をうかがった。
<人脈によって広がる可能性>
――来年2013年に、創立60周年を迎えられるにあたって、今年はどのような活動を行なう予定ですか?
末松理事長(以下、末松) 今年は、60周年へ向けて過去10年間を振り返り、しっかりと検証したいと考えています。今後我々がひとりのJC会員としてどのようにあるべきか踏まえ、JC団体として存在している意味を再度認識し確立したうえで活動していこうと思っています。JCはリーダーを育成する機関なので、指導者として成長したり、後輩を育ててきたりしたことから得たものを、地域社会に還元することも考えています。
――「JC三原則」には「1.社会への奉仕、2.指導者訓練を基調とした修練、3.世界との友情」という三項目が掲げられていますね。社会への奉仕という面で、東日本大震災復興支援でも、いろいろとご活躍されたのではないでしょうか。
末松 ええ、昨年は福商工会や地元の何社かの企業の方々、及び福岡県、福岡市の行政の方々と協議会を作り、東日本大震災復興支援を行なわせていただきました。このような大規模な活動ができるのも、今まで先輩方が築いてこられた実績があるからこそ、です。
――青年会議所の組織は、一年ごとに変わるそうですね。
末松 ええ、しかし組織が新しくなったとしても、行政機関もふくめ、地元財政界トップの22団体が顧問になられているので、教えやご協力をいただける方が多く、ありがたく思っています。昨年もいろいろな事業を行なったなかで、在福岡のオーストラリア領事館や、アメリカ領事館にアドバイスを伺いに行き、APU(アジア太平洋立命館大学)などと関わりを持つことができました。何か具体的な企画、というよりは漠然とした思いを相談するだけでも、返ってくるものはあります。そこで出た意見を会に持ち帰って話し合い、具体的な案に練り上げていけます。領事館の方々も、オーストラリアの文化を日本で紹介したいという要望をお持ちで、私たちに期待していることを、宿題を持ち帰ったこともありますよ。
――世界との友情という原則にかなっていますね。他に海外の方々との交流はありましたか?
末松 昨年は、姉妹提携を結んでいる釜山・香港・そして福岡でビジネスマッチング会を開催しました。車を売りたいという香港の企業と話をしたり、プランターを中国から仕入れて、日本で販売してはどうか、という提案をいただいたりするなど、ビジネスのヒントがいろいろと得られて有意義でした。
――青年会議所でビジネスイベントというのは、めずらしくありませんか?
末松 確かにめずらしいかもしれません。当会議所はまずは企業人として人間形成を行なうことを優先させますから、商談が中心の集いにはなりにくいです。ビジネスマッチング会も、名刺交換して、即事業の相談に移るようなビジネスイベントではありませんでした。
しかし、人間形成の一環として、ビジネスによる交流を図ってもいいのかなと思います。営業や商談を行なうというより、今までの関係を利用して、互いに協力しあいながら新しいことを行なう、という感じですね。外国、特にヨーロッパのJCは、ビジネスに重きを置いて活動しているところが多いです。これからは、こちらもしっかりビジネス観を持っていないと海外の青年経営者と話をしていけないと感じています。仕事を行なうことで、知識とビジネス観をうまく活用しあって学んで行きたいものです。
そのためにも今年は、今まで築いた関係を利用してもっと深くビジネス的に関わっていければいいと考えています。ビジネス観は、これからの国際交流に必要なものになるでしょう。
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