<東日本大震災から一年後の今>
――ところで2012年3月は、東日本大震災でいろいろな支援活動をされたようですね。
末松 福岡青年会議所は、日本青年会議所から出向する形で、東日本大震災支援を行ないました。物資の供給面では、自分たちで物資を集め、車を出し、いち早く被災地に届けることができたと思っています。
しかし、次第に被災地から遠い九州だからこそできることがあるのではないかと思うようになりました。物資供給以外にやらなくてはならないことがあるのでは、と考えるようになったのです。被災地の悲惨な状態に同調するようにして自粛ムードに傾いていくだけでは、全体的に日本経済が低迷してしまいます。そうならないように、経済を盛り上げていく活動を行なったほうが貢献度は高いのではないかと。考えたのは、東日本の経済そのものを盛り上げることが一番大切なのではないかということです。
――福岡では、海外からの観光客が減り、景気低迷がしばらく続いています。街の外部から訪れる人たちこそが、街の活性化に一役買ってくれますね。被災地の青年会議所の方々はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
末松 被害に遭われた方々もいますので、例会や総会をやっている場合じゃない、と言う声も上がりました。しかし、それ以上に、被災地にいる若者こそが自立せねばと言う気持ちを持ちあわせていました。被災地にも日常の生活を営んでいるところがあります。できれば当地に来て、一緒に街を盛り上げて欲しい、という声を東日本のJCの方から聞き、80名ぐらいで仙台へ行き、七夕祭りを盛り上げました。
東日本を元気にするためにも、九州から活力を発信したいものです。日本全体のことを考えつつ、バランスを取りながら支援活動をしていきたいと考えています。
<九州新幹線を活かすために>
――九州の新しい活力として期待されていた九州新幹線も、開通して一年が経ちましたね。
末松 そうですね。今まで車で移動していたところへ新幹線で行けるので便利ですね。様々な経済効果も聞かれるようになりました。しかし、反面、日帰りになってしまうケースも増えています。また、大阪方面から鹿児島まで行く人が増え、福岡が通過地点になってしまった、という声もあるようですが、鹿児島などから遊びに来る人も増えているのではないでしょうか。福岡も恩恵を受けているのだと思いますよ。
それを考えると、福岡もそうですが、各都市は、訪れる観光客の滞在時間を生むような魅力ある街づくりをしなくてはなりませんね。
<スポーツを活かしたまちづくり>
――ビジネスセミナーなど、鹿児島から学びに来ている方もいますね。人は必要なものがあるところに集まってくるという表れのようです。
末松 だからこそ、観光を意識して魅力あるものにしてみてはどうでしょう。個人的には「スポーツ・食」には可能性を感じています。2月の講師公開例会に、フィギュアスケーターの村主章枝氏を迎え、「スポーツを通した未来のまちづくり」をテーマに講演と実演を行っていただいたのも、そのためです。やはりスポーツを活かした街づくりに、若者の力は欠かせませんからね。
また、福岡はすでに福岡国際マラソンという実績を残しているところにも注目したいです。実は福岡の国際マラソンは、海外の若者の間でもかなり認知されているのですよ。「福岡」と言えば、マラソンで有名な街、という答えが返ってくると嬉しいですね。これを機に、海外に開かれた市民参加型のマラソン大会を福岡で開きたいと思うようになりました。
――そのためには、まず福岡市民の皆さんに、マラソンイベントへの興味を持っていただきたいものですね。
末松 そうですね。昨年10月には、大濠公園で「ASIA BEAUTY MARATHON 2011」を開催しました。この大会では、トリムマラソンと言って、定められた距離をどれだけのタイムで完走できるか自分で設定し、マイペースで挑戦できる競技スタイルを採用してみたのですが、1,000名の方にエントリーをしていただき、大成功をおさめることができました。大濠公園をぐるぐると回るという、初心者の方でも挑戦しやすいスタイルだったので、参加しやすかったのかもしれませんね。
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