総理大臣官邸前で6月29日に行なわれた関西電力大飯原発の再稼働反対を訴える抗議活動には、主催者発表で15万人が参加した。
18時から20時まで行なわれたデモは、首相官邸前の交差点を中心に、参加者が衆議院第一会館を取り囲むように長蛇の列を作り、再稼働の反対を訴えた。
ツイッターやFacebookなどでも呼びかけが広がり、デモには原発再稼働を訴える活動家以外にも、子供連れの親子や年配者、会社員など、幅広い年齢層の人たちが参加。官邸前の歩道はデモ隊で占拠され、騒然としていたが、主催者側の交通整備などもあり、大きな混乱は起きずに終わった。
一部の報道によると、警視庁の発表は約1万7,000人としていたが、NET-IBが警視庁に確認を取ると、「未発表の情報です」「広報していません」としか答えず、同庁が把握している参加人数や警備人数については情報を公開しない方針のようだ。
また、7月1日にはJR新宿駅周辺で主催者発表4,000人のデモが起き、横浜でも300人規模のデモが行なわれた。
こうした抗議活動の訴えも届かず、大飯原発は再稼働したが、デモ主催者の首都圏反原発連合は、7月29日(日)に「7.29脱原発国会大包囲」と題した集会を日比谷公園で開催する。一連のデモには、今までは抗議活動に加わったことがないような市民が多く参加している。ソーシャルメディアなどでの情報拡散も手伝い、一連の抗議活動は、今後も勢いを増していくとみられる。
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