ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

脱原発・新エネルギー

玄海原発レベル7(5)~20XX年1月2日~3日「物資回収作戦実行」
脱原発・新エネルギー
2012年7月 5日 07:00
玄海原発を考える(50)

※本章はフィクションです。事故が起こった場合の、数多くの可能性の中のひとつを示すものに過ぎません。あしからずご了承くださいませ。

 ミサイル発射の成功、不審船の排除。1月1日はまさに激動の日だった。マスメディアは不審船をD国のものと推断し「けしからん」と叩くが、その声はむなしく、何も生み出すことはなかった。1月2日、不審船の出現した周辺海域を海上保安庁が検証したが、新たな発見は何もなされることはなかった。検証は2日で打ち切られ、3日以降は通常の警戒に戻された。D国メディアは人工衛星の打ち上げに成功したことを大々的に発表した。そして、同時に日韓米の過剰な反応を敵対行為と見なす声明を発表し、同時に天誅が下されるであろうことを、メディアを通じて言いきった。

 D国と日本は正式な外交ルートを持たないため、D国の講義は同盟国である中国を通じてなされることになった。中国が伝えることによると、まず、人工衛星の発射実験は正当な権利であり、それをミサイルで撃ち落とそうとする行為は主権の侵犯に該当する、ロックオンするだけでも重大な犯罪行為だ、お詫びのひとつでもしてもらわなければ納得しない、というものだった。日韓米の反応は冷ややかなものだった。どうせ恫喝外交なのだろう、つけ上がらせないためには放置するのが一番よい。おおむねこれが三国の示した結論だった。これまで虚々実々織り交ぜて、瀬戸際での外交を続けてきたおかげで、オオカミ少年になってしまったのである。ただ、オオカミ少年の話しでは、最後はオオカミの進入によって村が壊滅してしまう。これと同じことが起ころうとしていたのだが、それに気付いた者は誰もいなかった。

 3日のことだった。不審船と争った長崎県沖の海に一艘の漁船が網を垂れていた。この漁船には特殊な電波の発信機とある電波の受信機が装備されていた。3日午後1時、海中から電波が発せられた。漁船の船上ではパラボラ状のアンテナを右に左に振るヘッドホンをつけた乗員がいた。右に振り、左に振り、奥に手前に。なれた手つきで何かを探していた。そのうち、手は一点で止まる。ヘッドホンを外して操舵室にいる別の船員に指示を出した。網を引き揚げ、船は少し移動し、停まった。ヘッドホンをしたパラボラ男は、再び右へ左へパラボラを動かし、ひとつ大きくうなづくと、無線機器のようなもののスイッチをいくつか入れた。しばらく何も起こらなかったが、船から5メートルほどのところに小さな気泡が上がってきた。

(つづく)
【柳 茂嘉】

≪ (49) | (51) ≫

▼関連リンク
・玄海原発を考える(1)~見えない何かから逃れる人々


※記事へのご意見はこちら

脱原発・新エネルギー一覧
脱原発・新エネルギー
2012年12月 7日 16:00
脱原発・新エネルギー
2012年10月31日 16:30
コダマの核心
2012年10月30日 11:00
脱原発・新エネルギー
2012年10月 9日 11:23
脱原発・新エネルギー
2012年9月27日 10:04
脱原発・新エネルギー
2012年9月27日 07:00
クローズアップ
2012年9月26日 12:00
脱原発・新エネルギー
2012年9月25日 17:23
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル