衆院選挙公示(12月4日)まで1週間。福岡10区(北九州市門司区、小倉北区、小倉南区)は、民主、自民、第3極が立候補を予定するのに加えて、自民党が"分裂"し、5人が立候補を予定する激戦区だ。
それだけに、各陣営にとって気になるのが、有権者の「脱原発・反TPP・消費税増税反対」票の動きに加えて、小選挙区に候補者を立てない比例票の行方だ。
前回当選した民主党の城井崇氏は、「政権交代の風」を受けて約12万3,000票を獲得。今回、「改革のキーマン39歳」をアピールし、逆風に挑む。城井陣営では、後援会事務所も新たに設置、年内解散を想定し12月に配る予定で準備していたため、宣伝物もいち早く用意が整った。出足早く運動をスタートさせた。「自民党が分裂したままなら、勝てる」と自信をのぞかせる。
「城井順当」の見方の背景には、「城井氏と公明がすでに後援会名簿を交換した」という話が聞かれる。公明党の比例票は10区だけでも約4万5,000票。比例と小選挙区のバーター協力が実現すれば、大きな力を発揮する。
【10区・立候補予定者】
城井 崇(39)民主・前
山本 幸三(64)自民・前
高瀬菜穂子(52)共産・新
佐藤 正夫(57)みんな・新
西川 京子(67)無所属・元
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