2024年04月25日( 木 )

【熊本地震最前線レポート】(14)~危機一髪

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kousoku2 熊本地震関連の取材が続く。ある親しい経営者A氏から、電話がかかってきた。えらく緊張した口ぶりである。開口一番、「いやー、危機一髪だった」と語る。

 昨日A氏は、ゴルフコンペ参加のために、熊本南にあるゴルフ場へ行っていたのだ。もちろん運転手付きのことである。打ち上げを終えて久しぶりに会った親しい経営者と一杯やることにして、田舎の小料理屋へ立ち寄った。この店を出たのが夜8時過ぎである。松橋のインターから九州自動車道に乗ったのが、8時半になっていた。地震発生に気づいたのは、鳥栖インターあたりであった。
 そのときは、「近くで地震が起きたのか」という程度の認識であった。車のラジオのスイッチを入れると、「熊本で地震発生、震度7」ということを知った。「すごい大きな地震だな」と思いながら帰宅した。疲れが溜まっていたのだろう、その夜は地震のことも忘れて寝てしまった。

 今朝、起きて朝刊を見てビックリ仰天!!益城町内を走る九州自動車道で、道路が割けてトラックが割れ目に挟まれている写真を見た。「あれー、1時間遅れていたら俺の乗っていた車が、あのトラックの代わりになっていた」と身震いをした。『震度10』の地震に襲われたほどのショックを受けたのである。

 
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