2024年03月30日( 土 )

九電工・関東攻めの勝算は?~「電工」9社を比較

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sora2 2015~19年度の中期経営計画で「首都圏事業の強化」を打ち出している(株)九電工。16年3月期は営業利益、経常利益、当期純利益のすべて過去最高益を更新し、中期経営計画の最終年度(20年3月期)の数値目標を上方修正するなど、強気の姿勢を見せている。

 東京オリンピックの関連工事を含めて再開発に沸く首都圏を狙っているのは、九電工だけではない。関西の雄(株)きんでんもまた、中長期的経営戦略のなかで「首都圏での一層の事業展開」を掲げている。もちろん、地元の(株)関電工も黙ってはいないだろう。弊社が発行する経営情報誌「I・B(Information Bank)」は、5月30日発刊の2139号で、戦時中の1944年、国策で地区ごとの電気工事業者を統合する形で設立した九電工、きんでん、関電工など9社の設備工事業者(9電工)を比較。九電工の”関東攻め”の勝算について分析した。

 9電工は、既出の3社のほか、(株)ユアテック(旧、東北電気工事)、(株)トーエネック(旧、東海電気工事)、(株)中電工(旧、中国電気工事)、(株)四電工(旧、四国電気工事)、北海電気工事(株)、北陸電気工事(株)がある。売上高では、きんでん、関電工に続いて、九電工は第3位(3,113億4,600万円)。一方、収益面では、営業利益率が8.1%で第2位、ROA(総資産経常利益率)は10.7%で第2位、ROE(自己資本当期純利益率)は16.7%で第1位となっている。近年の取り組みで向上した収益性が、関東攻略にどう活かされるか注目である。

【山下 康太】

●経営情報誌「I・B」の詳細についてはコチラ

 

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