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2016年06月27日 07:01

COMPUTEX 2016~「これ、使ってみませんか!」(後)

沖縄に興味を持っていたドバイの方

 ――自社ブース内での応対はいかがだったでしょうか。具体的な話を聞かせて下さい。

 神山 今回私たちはLTEの測定器を展示しました。LTEの市場は、世界的にものすごく巨大なので、ニッチな製品でも、市場で認知されニーズが見つかれば生きていくことが可能なのです。インドのバイヤーの方が私たちの製品に興味を持ってくれ、かなり専門的な質問を投げかけてきました。今後も連絡を取り合おうということになっています。インドではLTEサービスの普及が加速するという話だったので、とても期待しています。

 金城 私はドバイの方と台湾の方の応対をしました。台湾の方とは、かなり深いビジネスベースの話ができ、帰国後、さらに詳しい情報のやりとりをすることになっています。ドバイの方も印象深いですね。ブースには沖縄に興味を持って寄っていただきました。毎年、NAHAマラソンに参加しているとのことでした。来年も沖縄での再会を約束しました。私たちのソフトウェアはイベント・観光事業関連なので、こちらも長い目で見れば、ビジネスにつながるかも知れません。

台湾大手EMSベンダーの上級幹部の方の応対をしました

沖縄県ブース(ジャパン パビリオン) <

沖縄県ブース(ジャパン パビリオン)

 国吉 私がたまたま応対した台湾のお客様が、かなり突っ込んだ質問をされ、話が終わった後で、名刺を出され、台湾大手EMSベンダーの上級幹部の方と分かりました。製品にとても興味を持ってくれたのですが、沖縄も好きだということでした。沖縄だけにいると、なかなか接する機会のない、世界的な大企業の方とコミュニケーションがとれるというのも、このような国際的な展示会の醍醐味だと思います。

 森山 私たちは今回、沖縄・東京6名のチームで来台、ソフトウェア、ソリューションを売る側の立場でブースを出しました。しかし、その一方で、会場ではブースを守るとともに、技術パートナーを探し、技術を買い付けるバイヤー目線でも行動しています。またNECグループの将来を担う若い方には、色々と経験し、見聞を広めて欲しいと思っています。4人の若いメンバーに、それぞれどんな出会いがあって、どのようなコミュニケーションが行われ、今後につながるどんな種が撒けたのかを、帰国後、聞くことを楽しみにしているところです。

 清水 今のお二人のお話をお聞きしていて、とても頼もしく思えました。私は、COMPUTEXで経営者が視察することはもちろん重要ですが、それ以上に次世代を担う若手を参加させることを推奨しています。現実にそのような企業では、経験、見聞を広めた若手が幹部となり企業を牽引しているケースが多くあります。

自ら資料を持って、積極的にブースを回っているのです

 ――最後に、現時点の「COMPUTEX」について、一言いただけますか。

 国吉 COMPUTEXは日本の展示会と比べてはるかに積極的という印象を受けています。私たちのブースに、他のブースの出展者が「これ、使ってみませんか」と売り込んできました。受け手ではなく、周りを積極的に巻き込む努力をしています。日本の展示会は、質問に行かないと資料をもらえない場合もありますが、ここでは、自ら資料を持って、積極的に他社ブースを回っています。新しい技術情報を掴むと同時に、海外のそのような風を感じることができました。

 金城 それは私も経験しました。パンフレットをもらいに来たのかと思って応対したら、逆に自分たちの商品の説明をしていきました。(笑い)彼らは、「これ、渡してくれませんか」、「これ使ってみませんか」と多くのブースを回っています。
 海外に出展というと、かなりハードルが高く感じられますが、COMPUTEXに来てみて自分の拙い英語で商材の紹介、説明をしても真剣に聞いてくれて、自分の言葉が通じると自信が持てました。思い切って出てみると高いと思っていたハードルも超えることができると認識を新たにしています。明日からも積極的にがんばりたいと思います。

ブース内で対応する人と売り込みを担当する人を分ける

 森山 「パンフレットを持って、自ら他の展示ブースに売り込みをする」ことは、東京では、学会併設の小さな展示会では時々ありますが、東京ビッグサイトのような大規模な、しかも国際的な展示会では考えられないことです。当社のブースも明日からは、もっと積極的にやらないといけないと感じています。本当に、COMPUTEXはビジネスマッチング・イベントと感じています。

 清水 来年は沖縄の名産品“ちんすこう”(琉球王朝時代から沖縄県で作られている伝統的な菓子のひとつ)引換券などを持って、各ブースを回ったらいかがでしょうか?(笑)

 板良敷 確かに東京、横浜などの展示会とは全く違うことを、4年間ブースを出していて実感します。フロム沖縄としては、参画企業のみなさんに、「ブース内で対応する人と、外に出て売り込みをやる人を分ける」ことを推奨しています。例えば、技術者はブースの留守番、マーケティング担当は大量の名刺を持って各ブースを訪問などという具合です。
沖縄県の出展ブースでは、毎年成果が出ており、県内企業からの出展希望も毎年増えています。さらに効果が上がるような創意工夫を続けていきたいと思っています。

(了)
【金木亮憲】

【後記】
 このインタビューは会期中(5月31日~6月4日)の6月2日に現地・台北で行われた。その後、この世界最大級のICT国際見本市は6月4日に閉幕した。主催者によると、今回のブース出展は1,602社・5,009ブース(昨年比29%増)で、海外からは、177カ国(同9%増)から40,969人(同4.7%増)の参加があった。入場者の国別トップ5は、中国本土、日本、米国、香港、韓国の順となっている。今回新設された「InnoVEX」エリアには、217のスタートアップ企業が参画、3日間で10,975人の来場者があった。

 
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