2024年04月25日( 木 )

日経平均から見える~水曜日の安倍内閣

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 第一次安倍内閣は366日の短命で終わったが、その後2012年12月に再び発足した安倍内閣は、3年半を経過。だが、昨年末に2万円台を回復した日経平均株価は、現在1万6,000円台に低迷している。
これから安倍内閣と日経平均株価との関係について、見ていくことにしたい。

1.第一次安倍内閣における日経平均株価の推移
 5年半近く続いた小泉(劇場)内閣の後を受けて、第一次安倍内閣は2006年9月26日(火)に発足した。前日の株価は、ほとんど反応はなかった。当日の日経平均株価(終値)は1万5,557円45銭(▲76.36円)と反落したものの、翌27日は+390円42銭の1万5,947円85銭と大きく値を上げている。
 2007年9月26日(水)に安倍内閣は総辞職し、福田康夫内閣が誕生。当日の日経平均株価は+34円余り上昇し、1万6,435円74銭だった。
 ちなみに、9年近く経った今日5日は、1万6,254円45銭(前日比▲0.44円)で取引を終えており、当時とほぼ同じ株価水準となっている。デフレからの脱却が今も進んでいないのがわかる。

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2.第二・三次安倍内閣における日経平均株価の推移
 安倍総理は9年前の07年9月26日の水曜日に退陣。それから雌伏すること5年余り。野田内閣の総辞職を受けて、12年12月26日に第二次安倍内閣が発足。14年12月24日には第三次安倍内閣がスタートしている。
 第一次安倍内閣が発足した06年9月26日の日経平均株価は▲76円余りマイナスとなったものの、第二次安倍内閣発足以来、内閣改造は水曜日を選択。株価もすべて上がっており、安倍総理は『水曜日』にゲンを担いでいたようだ。(別表2参照)

 しかし、今月3日(水)の日経平均株価は、前日比▲308.34円の1万6,083円11銭と大きく値を下げて取引を終えている。今こそ内閣改造を契機に、思い切った景気浮揚策を打ち出してほしいものだ。

hyou2【北山 譲】

 

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