熊本地震被害のホンダ熊本製作所が本格復旧
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本田技研工業(株)(以下、ホンダ)は平成28年熊本地震で大きな被害を受けた熊本製作所(熊本県菊池郡大津町)について8月24日、復旧の準備が整ったと発表した。同製作所は同社の国内における二輪生産の拠点であり、基幹事業の復調に向けて大きな弾みになるものと見られる。
同製作所は1976年、ホンダの4番目の国内製作所として設立。二輪車と汎用機械を製造し、二輪車は年間25万台(四輪バギーを含む)を生産していた。しかし、今年4月14日の熊本地震前震発生直後から生産をいったん休止。5月6日から海外生産拠点への部品供給を再開し、汎用機械組み立ては5月13日から、被害の大きかった二輪完成車組み立ては6月6日から主要機種の組み立てを少量生産で再開し、段階的に生産量を増やしていた。さらに大型モデルを生産するラインの生産準備が整い、8月22日から通常稼働となった。
ホンダが8月2日に発表した2016年度第一四半期決算報告書によると、16年度第一四半期における国内二輪の生産台数は前年同期比1万8,000台減(38.3%減)の2万9,000台と大幅に落ち込んでいた。二輪部門の営業利益も熊本地震の影響や為替変動などにより、前年同期比43.9%減の311億円の減益だった。国内市場が冷え込んでいると言われる二輪車だが、ホンダにとっては原点とも呼べる事業であり、今後の再生に向けた取り組みが注目される。
【平古場 豪】
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