2024年04月20日( 土 )

施工店・販売店募集中! 低コストで制震を実現する「BOSHIN」

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(株)リスペクト・ウェーブ

熊本市で効果を確認

制震装置「BOSHIN」<

制震装置「BOSHIN」

 今年4月の熊本地震が発生後、あらためて水・食料の備蓄、避難経路・避難所の確認といった準備や地震保険への加入などに関心が高まっている。一方、住まいの耐震化についても同様だが、今なお余震が発生する被災地・熊本では、「改修の受注は大量にあるが、発注元からゴーサインが出ず、工事に入れない」(地場リフォーム業者)とのこと。家の修繕を行ってもまた地震が起きて壊れたらムダになるという心理から、今なお様子を見ている被災者が多いようだが、度重なる震動を受けた住宅の強度低下が懸念される。

 そのようななか、福岡市西区の建材卸売業者(株)リスペクト・ウェーブが取り扱う制震装置「BOSHIN(ボウシン)」は、後述する利便性に加え、「一般的な戸建住宅の場合でも比較的安価」(同社)という手頃さから、地震のおそれがある地域の住宅強化に最適な資材と言えるだろう。
 「BOSHIN」に採用されているのは、振動エネルギーを制御装置で吸収する「制震」の考え方。「構造材に負担をかけずに粘り強く揺れに抵抗し、減衰し形状を復元する」というコンセプトで開発された。厚さ5mmのステンレス板3枚がバネの形状となった構造であり、3枚バネの縮みや伸びの作動を制御することで震動を抑える。また、構造材の四隅に設置することで円の形状を成し、復元力を発揮。この復元力が震動で歪んだ建物を元に戻す。

 建物は1度歪んでしまうと、自らの重さで変形がますます大きくなり、さらに繰り返し起きる余震によって倒壊するおそれが高まる。熊本地震では、2度の大地震とその後の余震の頻発で、多くの建物にダメージが蓄積された。「BOSHIN」は動的試験で+200mm、-200mmの揺れに耐えることが確認されており、揺れを約30%軽減。繰り返しやってくる余震にも制震効果を発揮する。新商品のため、施工例は少ないが、熊本市北区の「BOSHIN」を設置した戸建住宅では、実際に効果が確認された。その隣家は倒壊のおそれがある危険住宅と診断されている。

作業&メンテもお手頃

 「BOSHIN」のもう1つの特長は、施工業者の規模を問わず、作業内容や価格面で取り扱いがしやすい点にある。導入にかかる費用は坪単価1万円以下。場所を選ばないコンパクトな補強であり、施工時間も短く、さまざまな間取りに合わせた自由な設置が可能である。さらに、材質が高い防錆効果のあるステンレスであるため、アフターフォローの手間が軽減される。もちろん新築でも設置は可能。今なら「制震」の新提案として他社との差別化が図れるだろう。

 「地震に強い家とは、必ずしも耐震等級が高い家ではなく、繰り返す揺れに耐えられる家です。さらに言い換えれば真に地震に強い家とは、被災時の修理費用が少なく、再生活がスムーズにスタートできる家ではないでしょうか」と、同社・柴田剛専務。同氏は、陸上自衛官として被災地の救助活動を行った経験から、「BOSHIN」の販売に被災者の精神的不安を解消したいという想いを込めている。

【山下 康太】

<お問い合せ>
(株)リスペクト・ウェーブ
所在地:福岡市西区橋本2-3-9
TEL:092-811-6232
FAX:092-400-0233
URL:http://respect-wave.com/

 

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