2024年03月29日( 金 )

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(株)平山

さまざまな苦難を乗り越え、一歩ずつ前進し続ける

hirayama ゴルフ練習場やテニスコートの人工芝・カーペット工事、また内装仕上工事を初めとする改修工事全般などを行い、7億円を超す売上高を計上するまで成長した(株)平山。まずは平山政和氏(現・取締役会長)によって創業された、同社の歴史を振り返ってみたい。

 政和氏は1969年8月、内装仕上工事を目的とした平山装飾工業を創業。78年5月に有限会社として法人化。84年頃からスポーツ施設事業をスタートさせた。88年9月に新社屋が完成したことで、本社を現在地へ移転させた。91年8月には株式会社へ組織変更。その後、創立45周年を迎えた2013年に長男である友和氏が代表取締役社長に任命され、事業承継が行われた。

 政和会長は当時の創立45周年記念パーティーでの挨拶で、「本日で齢70になり、古希を迎えました。自分の力を試すため、あえて独立の道を選択して、今まで本当にさまざまな経験をすることができました。オイルショックやリーマン・ショックなど負の時代を乗り越えられて来られたのは、皆さまの温かい支援やご指導のおかげです。息子たちも成長し、会社を助けてくれています。牛歩ではありますが、一歩一歩、歩み進めていきたいと思います」と語っていた。
 その言葉通り、以前と少しずつ変わっている部分がある。1つは工事の割合だ。それまでは地場ゼネコンや大手ゼネコンの下請工事が多かったものが、徐々に民間元請工事が金額・割合ともに上昇している。また、人工芝やゴムチップ、カーペット工事などのスポーツ施設事業も増えてきている。売上高・従業員数の推移を見ても、05年4月期は売上高3億5,969万円、従業員数9名だったのが、15年4月期には売上高7億2,276万円、従業員数17名(社会保険加入者計算)と伸長している。

先代から受け継いだ意志を昇華しつつ堅実経営を行う

 政和氏はその他にも、つくし中央ライオンズクラブ、大野城ライオンズクラブ、大野城商工会理事など、さまざまな活動を行ってきた。また、02年から現在も継続して務めている筑紫法人会理事などで培ってきた人脈も幅広い。

 そんな政和氏のバトンを受け継いだのが、友和氏だ。代表取締役社長の就任後は「『とにかく自分で何をすべきか考えろ!自由に動いていい』と政和会長に言われ、自分に何ができるかということを考えました。弊社に入る前は不動産関係で働いていましたので、そのときの経験から活かせるモノをピックアップしていきました。そうすると、まずは自分を知ってもらうことに注力しようと思いました。自分自身の人脈づくり、お客さまとのコミュニケーション、社内の調整役、営業など、すべてにかかることですので、自分という人間をアピールしていきました」と当時の心情を語った。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:平山 友和
所在地:福岡県大野城市乙金東3-10-16
設 立:1978年5月
資本金:1,000万円
TEL:092-503-3953
URL:http://hira-yama.jp/

<プロフィール>
hirayama_pr平山 友和
1977年、福岡県生まれ。不動産会社に勤務した後、(株)平山へ入社。創立45年という節目の年である2013年に代表取締役社長に就任。博多21の会所属。趣味はゴルフ、ランニング、グルメ探索。

 
(後)

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