興行収入好調のなか、天神東宝が来春閉館

　TOHOシネマズが発表した、＊東宝グループ会社の９月の興行収入（以下、興収）は80億277万円で、前年同月比151.7％の大幅増となった。「シン・ゴジラ」や「君の名は。」などのロングランヒット作の誕生も、興収増の要因の１つに挙げられる。また、16年１月～９月までの累計興収は520億5,432万円で、前年同期間比105.9％増となった。

　絶好調といっていいTOHOシネマズだが、2017年３月末をもってTOHOシネマズ天神・本館を閉館する。同館が入る天神東宝ビル（所在地：福岡市中央区天神２丁目、岩田屋本館側）のビル建て替え検討のため。同ビルを管理する東宝不動産の担当者によると「TOHOシネマズ天神・本館は発表の通り閉館となります。以降のことにつきましては、現在計画中であり、発表できることはまだありません」とのこと。

　現状では、来春以降TOHOシネマズは福岡市内１館体制（TOHOシネマズ天神・ソラリア館）となる。ライバルシネコンのユナイテッド・シネマも現在福岡市内１館体制（ユナイテッド・シネマキャナルシティ13）だが、全国のユナイテッド・シネマの中でもトップクラスの集客力を誇る同館だけに、今後はさらなる競争激化が予想される。

< 世界150カ国で公開予定のシン・ゴジラ

< 17年３月末閉館のTOHOシネマズ天神・本館

【代　源太朗】

＊東宝グループ会社：TOHOシネマズ、関西共栄興行、東京楽天地、オーエス、スバル興業の５社。