2024年03月29日( 金 )

プレジデントホテル博多 20年以上変わらぬ誠心誠意のおもてなしと責任感(後)

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変化し続ける宿泊スタイル

対面式だから得られる『安心』もある<

対面式だから得られる『安心』もある

 ホテルや旅館に加え、外国人観光客向けのサービスとして最近注目を集める「民泊」など、宿泊スタイルの多様化により、宿泊客の選択肢も増えた。とはいえ、日本においてまだ比較的新しい民泊サービスには、解決しなければならない課題も多い。1つ例を挙げると、宿泊客の身元確認がある。これが疎かとなり、万が一不法滞在者を泊めてしまった場合には、宿泊先が犯罪の温床となってしまう可能性もある。「宿泊手続きの簡素化」は、民泊のメリットであると同時に、リスクでもあるのだ。

 「私どもの場合、海外からのお客さまには身元確認のためにパスポートの提示をお願いしております。また、合わせてコピーも取らせていただいております。こうした手続きを煩雑だと思われるかもしれませんが、お客さまの情報管理の徹底として、大切なことだと考えております」(友杉代表)。
 2016年4月、厚生労働省は旅館業法における「簡易宿所営業の客室の延床面積に係わる基準」の規制緩和を実施した。これにより、一度に宿泊させる人数が10人未満の施設の場合は、従来より容易に旅館業の営業許可を取得することが可能に。また、同10人未満の施設で簡易宿所営業の許可を取得する場合は、玄関帳場等(フロント)の設置を必要としないなど、民泊への新規参入に対するハードルも下がった。
 16年12月、福岡市でも同様の内容で関連条例が施行された。ただし、市は民泊施設近隣住民の治安に対する懸念を和らげるため、フロントに代わって24時間対応できる「管理事務所(該当民泊施設から10分圏内)」を設置するよう求めている。
 こうした旅館業法規制緩和の動きは、増加を続ける外国人観光客の受け皿の拡充に主眼が置かれている。20年開催の東京五輪においても、宿泊施設の不足が予想されており、民泊はその問題解決の一助として期待されているのだ。急ピッチで法整備が進むなか、友杉代表が最も危惧しているのが、安心・安全な空間提供に対する「責任感」の欠如である。

 「私どもは、旅館業法で義務付けられた衛生管理や防災管理を徹底しております。最も重要な使命が、お客さまの生命と財産を守ることですので、万が一に備え、あらゆる対応ができるように日々誠心誠意で臨んでいます。」(友杉代表)。
 民泊サービスの利用に際しては、空き部屋を提供するオーナーサイドと、宿泊を希望する観光客サイドを仲介する「Airbnb」などの情報共有サイトの活用が主流――。また、昨今では物件オーナーに代わって民泊の運営を手がける「ファミネクト」などの民泊運営代行業者も登場している。市場の活性化は喜ばしいことだが、多くの個人・法人が民泊市場に集中するあまり、責任の所在が見えづらくなってはいないだろうか。宿泊する際、利用料金の「安さ」や手続きの「手軽さ」はたしかに魅力的であり、決め手となりやすい。しかし、問題なく・気分良く明日を迎えられることこそ、宿泊施設に最も求められるものではないだろうか。

 宿泊先を決める際に、何に重きを置いて選択するのかは、あくまで個人の自由だ。しかし、福岡・博多にお越しの際には、社訓として「心」を掲げる同社運営のホテルへの宿泊も検討してみてはどうだろうか。同社のホテルならではのおもてなしに、きっと満足していただけるはずだ。

(了)
【代 源太朗】

<HOTEL INFORMATION>
■プレジデントホテル博多
所在地:福岡市博多区博多駅前1-23-5(JR博多駅博多口より徒歩5分程度*)
    *無料送迎サービスあり
TEL:092-441-8811
URL:http://www.presidenthotel-hakata.co.jp/index.html

■HOTEL LA FORESTA(ホテル・ラ・フォレスタ)
所在地:福岡市博多区博多駅東1-1-29(JR博多駅筑紫口より徒歩2分程度)
TEL:092-483-7711
URL:http://www.hotel-la-foresta.jp/

 
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