2024年04月20日( 土 )

平成会の建設コンサル会社・ジェイエネックス、複数の支払い遅延

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money7min (社福)平成会の新施設建設に関わる怪しい建設費用の流れについては既報の通り。コンサルタント会社から同会執行理事への不透明な支払いがなされていたこの案件だが、この支払った側のコンサルタント会社は、複数の企業への支払いを遅延しており、現在、裁判で訴えられている。
 コンサルタント会社は福岡市博多区に本社を構える(株)ジェイエネックス(以下、ジェイ社)。代表を務める鷹巣元司氏が2012年に設立した会社である。鷹巣氏は大手内装業者で経験を積み独立、以後、ボトルドウォーターの販売などを行ってきた。

 平成会との間では執行理事の要求に応じて預かっていた設計費用や一部設備費用などを含めたコンサルタント料のなかから、目的のはっきりしない金銭を支払うなどしていた。コンサルタント契約が破棄されたことでコンサルタント料の返却を求められ、調停へ進むも不調。1月に平成会から訴えられる事態となっている。また、執行理事が経営に携わっている会社への支払い遅延も続いていることが分かった。

 ジェイ社以外の鷹巣氏が代表を務める会社も併せると、平成会のほかに少なくとも3件の支払い遅延が発生しており、うち2件で訴えられ、現在も訴訟が続いている。代表のルーズな金銭感覚が各方面でトラブルを招いているのである。

 平成会がジェイ社との決別を決めたのも、この金銭トラブルが原因のひとつ。執行理事にジェイ社を紹介した会社がジェイ社を訴えていたことが分かり、信用を低下させたのが遠因となった。
 平成会への不透明な金銭のやり取りに関して鷹巣氏は「執行理事が支払った金銭の返還をしない限り、支払いには応じられない」としているが、執行理事からの返金は執行理事個人とジェイ社の問題であり、平成会には関係がない。コンサルタント契約を解除されたのならば、預り金の返還は当然である。それに応じていないことに理は見当たらない。

 受けたサービス、もらったモノ、それに対して約束通り支払いを行うことはビジネスの基本中の基本だ。そこが守れないならば、ビジネスの舞台に立つ資格が問われるのは当然だろう。

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