2024年04月24日( 水 )

家族で楽しみながら防災への意識付けを~「#ミライボーサイ2017」

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 13日、海の中道で開催された芸術花火大会会場において、福岡青年会議所(福岡JC)の事業が開催された。事業名は「#ミライボーサイ2017」で、福岡市民の防災意識向上と、災害時の知識を身につけることを目的とした取り組みだ。

 今回の事業では、被災時のテント生活を想定したキャンプ体験や、津波の高さを体感できるボルダリング、火災時に住宅からレスキューマットへの避難をイメージしたジャンプ体験、福岡市が作成した防災マップを用いて自分たちの避難場所を確認し、配付されるステッカーに書き込んで家族で共有といった4つの企画を運営。どの企画も“防災”という堅いイメージを取り払い、家族みんなで楽しみながら参加してもらうことで、防災への意識を高めることを目指した。このほかにも、4つのアトラクションすべてをめぐるスタンプラリーの開催や、津波の高さを再現した「シンボルタワー」が設置。当日は子どもからお年寄りまで多くの市民が参加し、盛況に満ちていた。

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 福岡JCのメンバーは各自の事業の傍ら、約4カ月かけてこの事業の準備を進めてきた。当日も約120~130名のメンバーが現場に赴き、事業の進行だけでなく会場全体の運営に参加した。
 環境問題委員会の前川裕貴副委員長は「隣県で起きた熊本地震は他人事ではなく、同様の震災がいつ福岡で起きるとも限りません。今回の事業は、今期理事長の鈴木大輔氏の“初心に返り、福岡の街のことを考える”という意向の下、考案されたものです。福岡JCの目的は、福岡の街を守り、活性化させること。多くの市民が来場する今回の花火大会で事業を開催できたことは、非常に大きな意味があると考えています」と語った。

 福岡JCの任期は1年で交代となる。若きメンバーたちは、1年という限られた期間のなかでの活動の一層の充実を図るため、一意専心、事業に取り組み続ける。

【中尾 眞幸】

 

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