2024年04月19日( 金 )

安倍首相加計暴論講演vs前川前次官威風堂々会見

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。
 今回は、安倍首相と前川前次官の発言を比較した、6月27日付の記事を紹介する


 7月2日に投票日を迎える東京都議選は、国政での安倍政権の行動に対する審判を示す貴重な機会である。

 一般市民を国家の監視下に置き、新しい治安維持法として機能する可能性が高い「共謀罪」を審議未了のまま採決を強行して制定したこと。
 森友学園に国有地を不正値引き販売した疑いが極めて強いこと。安倍晋三氏の「腹心の友」が理事長を努める学校法人による獣医学部創設を安倍政権が強行決定したこと。
 安倍晋三氏に対するご追従だけを並び立てる御用記者と言える山口敬之氏の準強姦容疑での逮捕状を菅義偉官房長官に近い警視庁刑事部長が握りつぶしたこと。
 これらの公私混同政治、政治私物化問題、深刻な政治腐敗問題について、主権者が審判を下す、きわめて重要な機会が、今度の都議選である。
 安倍政権の与党勢力を落選させる。この点に力点を置いた選挙戦が求められている。まずは、自民党東京都連を決定的に惨敗させる。ここから、日本政治の刷新を実現してゆかねばならない。自公維には絶対に投票しない。このことを、広く東京都民に伝えてゆかねばならない。

 安倍首相は政府が加計学園による獣医学部新設を認めたことについて、神戸市での産経新聞社が後援する講演会において、「今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」などと述べた。
 安倍首相はこれまで、「獣医学部新設の認可」に関して,「権限を一切行使することも、全く関わることもなく、自分とは全く関係ないところで行われたものだ」と説明してきた。
 それが一転して、自分の判断ひとつで、「地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」と変わったのだ。重要なことは、「自分とは全く関係のないところで行われる」としてきた「獣医学部新設の認可」を、自分の一存で、「どんどん新設を認めていく」としたことだ。
 このことは、「獣医学部新設の認可」について、国家戦略特区諮問会議の議長である内閣総理大臣が、決定権を有していることを明言したものである。
 「墓穴を掘る」とはこのことを言う。

※続きは6月27日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1778号「安倍首相加計暴論講演vs前川前次官威風堂々会見」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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