2024年04月26日( 金 )

太宰府市芦刈市長 副市長を解職

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太宰府市役所

 福岡県太宰府市の芦刈茂市長は25日、富田譲副市長を解職したと発表した。

 記者会見で市長は「報告、連絡、相談がなく、従わないことがあった。このままでは改革は進まないと考えた」と解職の理由を述べた。

 太宰府市議会は今年6月の定例議会で、「これまでに改革あるいは公約がうまく運ばないことを部下のせいにする発言もされているが、結果が出ないことを副市長や部長あるいは職員のせいにするのは言語道断であり、これらのことはまぎれもなく市長の責任である」などを理由として、芦刈市長に対する問責決議案を全会一致で可決していた。

 突然の副市長解職に議会側は反発。今週にも代表者会議を開催し、今後の対応を協議するという。

 議員のひとりによると、「6月議会のときは他の問題(※)があったため話が流れていたが、市長は以前から『副市長を解職する』と言っていた。6月議会のときは、さまざまな問題で追求される市長を、むしろ副市長が守っていた」という。
 また、「9月議会の一般質問ではこの問題が追求されることになるだろう。不信任決議案が出る可能性もある。もし不信任決議案が可決されたら、市長は議会を解散するだろう」とも語った。

【犬童 範亮】

※他の問題:太宰府市6月議会前に2つの問題が発生した。この問題にともなって同市初の、市長に対する問責決議案が提出され、全会一致で可決する事態となった。
 (1)太宰府市総合体育館入札に関する住民監査請求を受け、市が国の通知に加筆した答弁書を監査委員に提出した問題に対し、市長は5月25日に第三者委員会設置を発表したが、数日で撤回した。
 (2)6月議会前に先立って行われた市議会全員協議会において、市長が公約としていた「中学校完全給食」の方針撤回を発表。すでに実施までのロードマップまで発表していたため、保護者や市民から批判が集まった。

 

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