2024年04月26日( 金 )

【博多座9/2~18】坂東玉三郎×鼓童 特別公演「幽玄」~新たなる境地へ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

芸術監督4年間の集大成

左から大塚さん、船橋さん、坂東さん、石塚さん

 歌舞伎界を代表する不世出の女形・坂東玉三郎さんと、和太鼓界のパイオニアとして新潟県佐渡市を拠点に国内外で活動を続ける太鼓芸能集団 鼓童の共演による特別公演「幽玄」が、9月2日から18日まで、博多座で上演される。

 坂東さんと鼓童の出会いは2000年。06年に初の共演作となる「アマテラス」を公演。2012年、坂東さんは鼓童の芸術監督に就任し、16年9月末までの4年間、鼓童の新しい境地を切り開いた。今回の「幽玄」は、その集大成といえる作品だ。鼓童が斬新に囃すなか、能の代表演目「羽衣」「道成寺」「石橋」を題材に、坂東さんの優雅な舞いが披露される。8月31日の記者会見で、坂東さんは、「お客様が劇場の外側に飛んで行けるような時間と空間をつくる」と、「幽玄」の表現について語った。

 鼓童の代表・船橋裕一郎さんは、「日々進化する坂東さんを前に身が引き締まった」と坂東さんとの4年間を振り返る。「アマテラス」の音楽監督を務めた石塚充さんは、「(坂東さんの指導のもと)視野が広くなり、新人の起用や楽器の選択など、選択肢が増えた」とコメント。鼓童正式メンバー2年目の期待の新人・大塚勇渡さんは、「幽玄を演じるのではなく、幽玄を感じてもらうことを学んだ」と語る。新たな境地を切り拓いた鼓童にも注目だ。

【山下 康太】

▼関連リンク
・博多座

■坂東玉三郎×鼓童 特別公演「幽玄」

<演出・出演>
坂東 玉三郎

<出 演>
太鼓芸能集団 鼓童、花柳壽輔、花柳流舞踊家

<公演期間>
9月2日(土)~18日(月・祝) 午後2時開演
※9月11日(月)は休演日

<会 場>
博多座

<チケット料金>
A席16,000円 特B席13,000円 B席10,000円 C席5,000円(全席指定・税込)

<お申込み、お問い合せ先>
博多座電話予約センター
TEL:092‐263‐5555(午前10時~午後6時)

 

 

関連記事