2024年04月25日( 木 )

寒波被害 川崎町幹部は県外で宴会

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 福岡県田川郡川崎町で8日、寒波による水道管の漏水が発生し、川崎町はその対応のために9日に災害対策本部を設置し漏水箇所の確認などを行った。ところが、同日夜、対策本部の本部長を務める手嶋秀昭町長はじめ町の幹部級24人が町から40キロ離れた大分県日田市のホテルで退職予定職員の送別会を開いていたことがわかった。送別会に出席した手嶋町長ら幹部の大半は宿泊している。

 市の担当者は取材に対し「町内で漏水が発生し、8日に断水が発生した。断水はその日のうちに復旧したが、漏水箇所が空き家や長期不在の世帯の場合、上水の水量が減り続けてしまう可能性があったため、9日に災害対策本部を設置し漏水の確認などを行った。夕方にはメドがついた。(市長たちは)あとは職員で対応できるだろうと判断し、送別会へ向かったのだと思う。課長会と呼ばれる会合だが、これは私的な集まりなので、町としては中身について把握していない。個人的な意見だが、非常時には幹部がいないと判断や対応ができないことも出てくる可能性があると思う。町長は今回のできごとを踏まえ、幹部が一斉に不在になるような事態は二度と起こさないとしている」と答えた。

 いったん事態が収束したからといってその後に何も起こらないとは限らない。非常時に幹部のほとんどが県外に行ってしまうなどといことは、危機管理上、明らかに問題がある。幹部のみならず町長までもとなると、もはや論外としか言いようがない。

【柳 茂嘉】

 

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