2024年04月25日( 木 )

製造業と教育の街・京都市

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 NetIB-NEWSを運営する(株)データ・マックスは、3月、インバウンドも含めて観光ビジネスで、さらなる賑わいを見せる京都へ視察旅行を実施しました。九州・福岡の経済ニュースを発信する記者の視点から見た観光都市「京都」の実像とは――。複数回のレポートでお伝えいたします。

 京都といえば観光地。今回の視察旅行でも、シーズンオフにもかかわらず国内外の多くの旅行者が同地を訪れていた。だが京都を支えているのは観光・サービス業だけではない。

「京都企業」という言葉があるように、京都には日本を代表する企業が数多くある。日本電産や京セラ、オムロン、ロームなどものづくりの土地柄を象徴するようなハイテク製造企業に加え、ワコールや任天堂などもある。

 (独)・日本貿易振興機構(ジェトロ)が2015年3月に「世界で評価される京都企業」というレポートを公表し、そのなかで日本の人口100万人以上の12都市の特徴を分析している。

12大都市の産業別従業者数では、12大都市平均の構成比を分母、当該市の構成比を分子とした特化係数を算出。1以上は平均以上となり、数字が大きいほど強い業種となる。福岡市の場合、製造業は0.5しかなく、そのほかは1前後の数値が並ぶ。

 京都市は製造業が1.5(全国2位)、教育・学習支援業が1.7(全国1位)だ。数多くの大学を有している京都市、製造業に強みをもつ「京都企業」が、同地の産業構造の特徴であることをデータは表しているといえるだろう。

 

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