2024年04月20日( 土 )

前川氏授業で文科省に圧力 右翼議員2人の経歴

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 前川喜平・前文部科学事務次官が名古屋市立中学校で行った授業内容について、文部科学省が名古屋市教育委員会に報告を求めていた問題で、林芳正文部科学大臣は20日、報告要請の前に自民党の赤池誠章参議院議員と池田佳隆衆議院議員が文部科学省に、前川氏が学校に招かれた経緯などを複数回にわたって照会していたことを明らかにした。教育に介入した2人の議員の経歴とは・・・。

 林文科相は「事実確認は文科省の判断」だとし、議員による照会の影響はなかったと述べたが、両氏からの照会は市教委への報告要請の前だったことから、文科省の判断に影響を及ぼした可能性は否定できない。

 文科省が池田氏に市教育委員会への質問を事前に見せて、同氏の意見を参考に一部修正をしていたこともわかっており、政治の介入があったことは確かだ。

 選挙区以外の国民にとっては無名に近い赤池・池田両議員とはいったいどんな人物なのか――。簡単にまとめた。

 文科省に圧力をかけた議員二人は、いずれも安倍首相の出身派閥「細田派」の所属。さらに、憲法改正を推し進める民族派団体「日本会議」を支える「日本会議国会議員懇談会」のメンバーでもある。つまりは右翼。バランス感覚を欠いた政治家なのである。

 立憲民主党など野党6党は、赤池氏、池田氏を衆議院文科委員会などに参考人招致し、説明を求める方針を決めている。

 

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