2024年04月25日( 木 )

AIとIoTを活用した観光イノベーション~出来町公園観光拠点施設の概要が判明

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 来年4月、中世の風情を色濃く残す博多部の古い街並みの入り口に、AIやIoTを活用した先進的な観光拠点施設が新たに誕生する――。

 福岡市が進める「博多旧市街プロジェクト」の第1弾として、「御供所町・寺町の回遊・観光拠点」と位置付けられ、昨年12月にリニューアルオープンした「出来町公園」。同公園内で整備が予定されている観光拠点施設の設置・管理運営事業の優先交渉権者として、今年2月に(株)TATERU(旧社名:(株)インベスターズクラウド)が選定されていたが、このたび同社が提案した事業内容に決定。基本協定が締結された。

 同社による提案では、観光拠点施設のテーマを「博多旧市街の観光拠点創生およびAI・IoTを活用した観光イノベーション」とし、回遊性・利便性の向上、賑わいの創出、街並みの形成・先導を図るというもの。周辺の街並み・景観と調和した観光拠点施設が建築される予定で、IoTデバイスを活用したまち歩き観光やデジタルインフォメーションウォールを活用した観光情報などの発信が行われるほか、オープンカフェや約50席以上の休憩スペースなどが設置される。
 また、施設利用者がAIやIoTを活用した観光サービスを利用することにより、国内外観光客の属性情報・位置情報・チャット履歴・音声翻訳履歴などの観光に関わるさまざまなデータを収集。蓄積されたデータベースは福岡市と共有し、ビッグデータを活用した次なる観光施策の企画立案や、新たなソリューションの開発・提供につなげていくとしている。

 新たに整備される観光拠点施設は、今年9月ごろに工事着工し、来年4月ごろに供用開始される予定。

【坂田 憲治】

▼関連リンク
・博多旧市街プロジェクト インベスターズクラウドが出来町公園整備へ

 

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