2024年04月20日( 土 )

東京建物のブリリアタワー西新~高級マンションを誰が買うのか?

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 昨年3月に東京建物(株)の「西新プロジェクト」について報じた

 業界内では「ここ福岡で、ブリリアタワー西新のような高級なマンションを誰が買うのか」が話題になっている。それもそのはず、最高額は最上階の3億5,000万円(142.76m2)、最も廉価な部屋でも4,400万円(44.9m2)するという。坪単価は800万円を超える。

 ここで話題になっているのは「福岡の富裕層は、すでにほとんどがマンションを購入している。だから高級マンションの販売市場は沈静下している」という見立てだ。ところが販売元の東京建物は営業活動をしている。筆者がその理由を尋ねたところ、同社の関係者は「最後は東京の金持ちが買ってくれる」と打ち明けてくれた。

 東京で本当の金持ちといわれるのは500億円以上の資産・キャシュを有する層を指すそうだ。東京建物は東京で、上記のような富裕層のリストを蓄積し、信頼関係を築いているという。

 たとえば、同社のセールスマンが富裕層の顧客に「すみません!!福岡での販売が苦戦しています。一等地での物件ですが、1.5億円の物件を買ってください」と懇願するとしよう。すると顧客は「福岡の物件かーー」と呟きながら「福岡なら一軒持っておくか。15%引きで買おう」などと即決することが多いらしい。それだけ東京の富裕層は東京建物を信頼しているのだろう。

 結論:ブリリアタワー西新の購入層は東京の富裕層だ。東京のリッチマンの懐具合は桁違いなのである。

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