2024年04月19日( 金 )

【宮川選手パワハラ騒動】「炎上」の宮嶋泰子氏、さらに墓穴を掘る!

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青沼隆郎の法律講座 第6回(補足)

 「バイキング」で6日放映された速見佑斗コーチの宮川選手殴打の映像は全国民に衝撃を与えた。この衝撃に悪乗りしたのが、テレビ朝日の元アナウンサー・宮嶋泰子氏である。宮嶋氏は宮川選手のパワハラ告発は「思い込みの強い」告発であると、告発自体の不当性を訴えていた。このため、露骨な塚原夫妻援護と世間のバッシングを受けた。

 宮嶋氏の論旨と今回の殴打映像はまったく論理的につながらない。速見氏は一定の暴行を事実として認めており、また、宮川選手は、暴行の事実はあるが、自分には暴行を受けたとの意識・認識はないとしている。どこに、何の思い込みがあるというのか。

 宮嶋氏が、宮川選手の「塚原夫妻は、自己の利益のために自分を朝日生命クラブに勧誘・加入させようとし、その際、邪魔となる速見コーチの抹殺について、塚原夫妻の体操協会における地位を利用したコーチ資格の剥奪という方法で実現しようとした」という主張を「思い込み」と主張するのであるなら、それは塚原夫妻のパワハラ自体の否定にほかならず、従って、その否定は証拠と論理によってなされねばならない。

 「思い込み」という宮嶋氏自身の心証ないし“個人的ドグマ”を述べただけでは万人を説得できない。バッシングが起こって当然だ。さらに、そのバッシングの意味を理解していないから、今回の映像の衝撃に便乗して、バッシングをした人々を含め、宮川選手や速見氏に同情的な人々に対し、「目を覚ませ!」などと再び、自己の非を顧みない論説をネットに発表するのである。

 そもそも、衝撃の映像についても疑問が残る。なぜ、3年間もの間、表に出ることなく保存されていたのだろうか――。

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<プロフィール>
青沼 隆郎(あおぬま・たかお)

福岡県大牟田市出身。東京大学法学士。長年、医療機関で法務責任者を務め、数多くの医療訴訟を経験。医療関連の法務業務を受託する小六研究所の代表を務める。

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