2024年04月20日( 土 )

電車に張り込み、熊本県警「盗撮撲滅!」の捜査網~犯人は熊本市職員

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

スマホいじりに注意!

 熊本県警は、18日午前7時45分ごろ、熊本市北区在住の熊本市職員(危機管理防災総室主任技師)・村上由貢(むらかみ・よしつぐ)容疑者(35)を、熊本県迷惑行為等防止条例違反の疑いで逮捕した。村上容疑者は、熊本電鉄の亀井駅から北熊本駅までの区間で、車中の登校中の女子高生のスカートの下に小型ビデオカメラをしのばせた手提げバッグを差し入れて盗撮。容疑を認めているという。

 「あやしい男がいる」。熊本県警生活安全企画課によると、熊本電鉄車内の盗撮行為に関する情報提供が、12日に寄せられたという。同県警は、子ども女性安全対策係、北合志警察署、鉄道警察隊の合同で捜査チームを編成。13日から、複数の捜査員が車内に乗り込み、“張り込み”を実施。そのようななか、村上容疑者が犯行におよび、逮捕されたという。

 検挙事例が頻繁にニュースで流れているにも関わらず、一向に減る気配のない盗撮や痴漢行為。同課は、「隙をつくらないこと」が大切だと呼びかける。とくに近年は、スマートフォンに夢中になるあまり、無防備になっている女性が急増中。「エスカレーターや階段では、バッグや手をお尻にあてるなど、注意してほしい」と担当の警察官は話す。加えて、アルコールを摂取した後の、車内での居眠りにも注意が必要。懲りない輩にチャンスを与えないことも撲滅の一手となるだろう。

 なお、熊本市によると、村上容疑者は現在自宅待機中。市による調査を行った後、懲罰を検討するという。

【山下 康太】

関連記事