2024年04月19日( 金 )

生涯介護のいらない人生で最期まで親の尊厳を保つ~長生きは人の為になる

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日中特殊鍼法研究会会長 長尾治療院院長 長尾 良一

オーダーメード施術

 いくつになっても最期まで行きたい所に行き、食べたい物を食べ、やりたいことをやる。
 誰でもそうありたいと思うでしょう。それを支え守るのが私の使命と考え、施術だけでなく運動・体操・食事・呼吸法ほか、生活全般におよぶアドバイスを含めたことを基本として患者一人ひとりと向き合ってきました。

人の出世

 ▲長尾 良一 氏

 他人に迷惑をかけずに健康で長生きした人が出世だと私は考えます。加えて人の為、社会の為に貢献した人は大出世だといえるでしょう。しかし、こんな人たちにも老いはやってきます。交際の幅が広がる程に飲食の機会は増え、暴飲暴食や睡眠は不規則になりがちです。

 事業にも実りの秋ばかりではなく、冬も訪れます。時代を支えてきた人たちにも歳とともに容赦なく老いはやってきます。あらゆることに自信をもち、積極的・攻撃的・強気でことに臨んできた人たちは健康にも自信をもってきた人が多いが、生涯順調に進むとは限らない。
 老いから事故、怪我、そして病に陥ることがあります。
 その時、人生を強気できた人たち程、弱気になる人が多いようです。「なぜ、私が!この私が、信じられない」と落ち込みが酷い、長年治療に当たってきてそう思います。このような時こそ、今までの人生を振り返り、幾多の苦難と立ち向かい乗り越えてきた自分を思い出してほしいものです。

夢を手に入れたあなた

 小さい波に満足しないで大きな波を選んだ貴方、大きな山を選んだ貴方、大きく退く波、深い谷をも経験したでしょう。もがけば溺れます。あせれば深い谷に落ちていきます。自分を見失ってはいけません。最期まで誇りや尊厳をなくして欲しくないものです。

 弱気になると元気が削がれていきます。自分の意思によって身体を使ってきた貴方の身体は貴方の気持ちに従順です。弱気が身体に伝わり、頑張る力を徐々になくしていきます。最期まで夢と希望をもち続け、今日より明日、明日より明後日と進歩・発展を求め続けることができれば元気はついてきます。いくつになっても心も身体も鍛えることができます。

頭(脳)と身体

 頭(脳)は使っても気はつかわない。冷静に客観的に己を見つめ抜け出す道を探す。その道のプロ・医療のプロと相談して他力本願でなく自主的に回復を図ろう。
 その姿を人は見て、再び尊敬の眼差しと、あやかって自分も元気に、と希望を齎(もたらす)事にもつながります。歳を重ね、加齢とともに弱っていく自分、身近な人の不幸、不安が一気に襲ってくる。誰もが経験することです。このような人々の為にお手本を見せてやりましょう。一番大切なことは筋肉を衰えさせないこと、筋肉を鍛えることは骨を鍛えることにもなります。「頭(脳)と身体は使い続けることが大切」使わないと使えなくなることを忘れてはなりません。

■長尾治療院
代 表:長尾 良一
所在地:佐賀県唐津市西城内6-7
設 立:1980年
URL:http://nagao-chiryouin.jp/
E-Mail: nagao@ia8.itkeeper.ne.jp

<プロフィール>
長尾 良一(ながお りょういち)

1949年福岡県生まれ。手技療法の大家であった父・松造氏の後を継ぎ、長尾流の手技と独自の鍼灸治療で現在に至る。日中特種鍼法研究会会長。

 

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