2024年04月20日( 土 )

くるり九州ひたすら歩く旅~九州一周、完歩を目指す(12)

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 国道3号線と10号線をひたすら歩く“九州一周完歩”の旅。走行距離は実に833kmにおよぶ。それも週末だけを利用し、現地に赴き九州の大動脈を歩くのだ。
 福岡市から鹿児島市内までの3号線は完歩した。そのまま10号線に乗り、北上するのが理想だが仕事の都合で思い通りにいかないこともある。それならば福岡市から北周りの3号線を歩きつつも、その後は都合に合わせた工程で完歩を目指すことにした。

8月18日(12日目)
福岡本社から遠賀川駅まで~44.5km

▲国道3号線北まわりの最初の到着駅である遠賀川駅

 仕事の都合で遠方(前回到着したJR加治木駅)に行けなくなり、旅の行程を見直した。今回は弊社の本社がある福岡市博多区中洲中島町からスタートする。
 サラリーマンには待ち遠しい花の金曜日の夜。ウォーキング姿に着替えて3号線から北九州市内を目指す。博多区から東区の3号線を歩く。緩やかなアップダウンがあるが、道路は明るく歩道は歩きやすい。今年3月に全線開通した博多バイパスが渋滞緩和に寄与していることもあるのだろう。いつかバイパスの歩道を歩いてみるのもいい。

 商業施設の増加により新しいまちづくりが進んでいる新宮町、九州道のICがある古賀市、大型商業施設で知名度が高まった福津市を通過する。勾配がきつい坂道もあり、山に近づいてきているのがわかる。福岡と北九州を結ぶ交通の要所である3号線だけに街灯が途切れないかと思っていたが、歩いてみると市街地を抜けると寂しい場所があったのは意外だった。

 当初の計画では宗像市に入りJR教育大前駅で電車に乗って福岡市に帰る予定だったが、せっかくなので海老津に広がる山々を越す覚悟を決めた。
 日はすでにのぼり、夏の日差しが肌をじりじりと焼く。湿度も相当高い。だが、遠方から帰る時間を考えれば、もうひと頑張りできるはず。勢いあまって交通量が多いバイパスを通り、トンネルを抜けたのはご愛敬だ。当初の計画より2時間余計に歩き、約10km先にあるJR遠賀川駅に着いたのはもうお昼前。それから自宅に帰り、深夜にはJR遠賀川駅から北九州市小倉北区を通り苅田へと向かう。

(つづく)

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