新・五島産業汽船、新たなる船出を地場有力企業関係者が後押し
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五島列島と本土を結ぶ航路を復活させるため、新たに設立された五島産業汽船(株)を長崎県の地場有力企業関係者が出資を行うなど、力強くバックアップしていることがわかった。同社は、経営破綻した(株)五島産業汽船の元従業員によって10月10日(登記上)に設立され、商号を引き継いだ。
この新たなる船出をバックアップするのは3人の地場有力企業関係者。大石建設(株)の宅島壽雄代表取締役、(株)なかはらの中原達夫代表取締役会長、(株)谷川建設の田丸昌和取締役だ。親交のある3人は話し合い、貴重な生活交通が失われる離島の窮状を救うべく新・五島産業汽船に出資することを決め、それぞれが同社の役員に就いた。
新・五島産業汽船の代表取締役社長に就任した藤原圭介氏は16日、新上五島町・江上悦生町長を訪問。旧会社が指定管理を受けて無償貸与されていた同町所有の高速船2隻について、事業を引き継ぐ意思を伝えたという。同社関係者は「航路再開に向けて全社員が奮闘している」とコメント。当初は、旧会社から譲渡された定員79人の高速船による長崎-上五島航路の再開を目指す。
【山下 康太】
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