2024年04月21日( 日 )

咲顔(えがお)溢れる職場が生み出す圧倒的な安心感と信頼感(前)

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(株)へいせい

人と住まいを支える存在として幅広い事業を展開

 2017年に創業70周年を迎えた糸島地区トップクラスのゼネコンである(株)へいせい。今では新築マンションや戸建住宅の建設、公共工事を中心に、リフォーム、不動産業、清掃業と幅広い分野で人々に住環境のサービスを提供する同社だが、その始まりは1947年8月に前会長の故・金城一夫氏が個人創業した金城組だ。70年1月に金城建設(株)として法人改組し、年号が平成に切り替わった89年1月のタイミングで平成建設(株)へと商号を変更。92年4月の住宅部「へいせい木の家」がスタートした同年10月に西原幸作氏が代表取締役に就任。2000年7月にはリフォーム部「へいせいハウス」を発足させ、建築分野のさらなる強化を図った。

 そして、06年4月には賃貸管理業務を開始(現在は不動産部に名称を変更している)。10年1月には現在の(株)へいせいへと商号を変更した。「時代をリードする創造的企業として社会に貢献しつつ会社の繁栄と社員の幸せを実現します」という経営理念を掲げ、地域に根差した活動を行う同社は土木部、建築部、不動産部からなる「へいせいのふどうさん」、美装部からなる「へいせいのおそうじ」、住宅部からなる「へいせいの木の家」、リフォーム部からなる「へいせいのリフォーム」の6部門から構成されている。

自然素材がもつ特性を生かし『本物』を追求する

 「人々が常に向上し続けるためには、そこにステージとなる生活環境が必要だが、自然を破壊し、人間だけが楽になる発展は本物とはいえません。弊社では住まいや生活に至るまで、その本物を追求するため、住まいに関するさまざまな事業を展開してきました。我々の役割はその時代に合った『本物をつくる』ことです」と語るのは代表取締役を務める西原幸作氏だ。

 自然と人との調和がとれた生活環境こそが『本物』だと考える同社は、素材のもつ特性を生かし環境に配慮した住宅建築や顧客の声に耳を傾ける地域密着型の事業展開で実績を積み重ねてきた。「へいせいの木の家」では自然素材をたっぷりと使用し、自然を感じながら過ごせるリラクゼーションスタイルを提供。17年4月に完成した『学研モデルハウス』(福岡市西区)は、家全体が空気清浄機のような役割をしてくれる「炭の家」仕様で、床下と天井のなかに取り付けた約1tの炭の力で空気を浄化。クリーンな室内を体感できる。こちらはハウスコンシェルジュが常駐しているため、デザインや標準設備などの質問も気兼ねなくできるのも魅力的だ。モデルハウスを見学する際、購入を促す営業がいるとなかなか見学に行く気になれない。そんな顧客目線での配慮も同社が顧客から選ばれる理由の1つだろう。

 また、無垢の床(檜・栗)などを使用した『サイエンスホーム』では、構造躯体として使う柱を表面に露出させ、柱と柱の間に壁を納める、和風建築に使われている伝統的な壁の構法の1つである真壁づくりを取り入れた温もりを感じる住まいは多くの顧客から好評を得ている。事前予約すれば無料でモデルハウスに宿泊体験ができるのも人気の要因だ。デザインだけを強みとした住宅とは一線を画し、木が与える快適さや健康効果を重視した新たな提案にも力を入れているのがわかる。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:西原 幸作
所在地:福岡県糸島市前原西5-1-31
設 立:1970年1月
資本金:1億円
TEL:092-324-1111
URL:http://www.heisei-g.co.jp

<プロフィール>
西原 幸作(にしはら・こうさく)

 1948年9月生まれ。71年4月、(株)へいせいに入社。73年8月、取締役に就任。92年10月に代表取締役に就任。

(後)

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