2024年03月29日( 金 )

「サトウのごはん」、最大25円値上げ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 「サトウのごはん」の販売で知られる佐藤食品工業(株)(本社:新潟市東区、佐藤元社長)は16日、新潟県産米を使用した「サトウのごはん(包装米飯商品)」の希望小売価格の改定と、一部商品の販売を休止すると発表した。

 希望小売価格で1パックあたり4円~25円の値上げをする。価格改定日は11 月21日で、販売休止となるのは「青森県産つがるロマン」「福島県会津産コシヒカリ」「千葉県産コシヒカリ」「滋賀県産近江米」「佐賀県産さがびより」「コシヒカリ(産地指定無し)」「銀シャリ3食パック」の7品目。

 同社は値上げの理由として「労働人口の減少などにより、原料米以外の人件費や物流費の大幅な上昇が続き、自社でコストを吸収することが困難になった。また今年は全国的に台風や豪雨などの自然災害が多く発生し、被災地への商品供給を優先したことから出荷量が計画を大きく上回っていることも要因」としている。

 販売休止については今年9月に発生した北海道胆振東部地震で、北海道にある同社工場が大規模停電による影響で製造ラインが停止。そのため、生産計画数量が当初の予定に至らなかったといい、まず主力商品の供給を最優先すべき状況であることから、当面の間一部商品について 販売休止を決めた。

 同社は、昨年11 月にも「国内産うるち米」の市場価格高騰や、人件費と物流費の上昇により新潟県産米商品を除く、一部の包装米飯商品について価格改定を実施している。

関連記事