2024年04月19日( 金 )

【福岡市政インサイダー情報】ダメだこりゃ~岡口裁判官の戒告処分に寄せて

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「分限裁判を、とても冷静に報道してくれているNHK」
とツイートした、岡口基一氏

 公園に放置されていた犬を保護して育てていたら、3カ月くらい経ってもとの飼い主が名乗り出てきて、「返してください」。「え? あなた?この犬を捨てたんでしょ? 3カ月も放置しておきながら……」。この裁判の結果は……って案件を東京高等裁判所の岡口(基一)裁判官がツイートしたのが原因で、最高裁判所の分限裁判にかけられて、結局戒告処分になっちゃったんだけど。もうね、いかりや長介の気分。「ダメだ、こりゃ」。

 まぁ、瀬木比呂志さんが書いた『絶望の裁判所』(講談社現代新書)を読んで裁判所の実態は知っていたから、あんまり期待はしていなかったんだけどね。それにしても、14人の裁判官が全員一致で戒告に賛成するとはひどいな。分限裁判と言いながら、裁判の論理よりも組織の論理を優先した、結論ありきの出来レースとしか思えないよ。

 裁判官も仕事を離れれば一個人だし、思ったり考えたりしたことを外に表明して、他人の意見を受けて成長していく権利があるはず。この程度のツイートで戒告処分を受けるなら、裁判官に限らず、勤め人は怖くて何も言えなくなると思う。そうなると、好き勝手を言えるのは、政治家とか、文化人とかそういった力を持った人たちばかりになると思うんだけど、それでいいのかなぁ。

 最高裁判所は「人権の最後の砦」っていわれるけど、今回の件でドリフのコントのオチみたいにガラガラガッシャーンって崩れたような気がするよ。名前は最高でも中身は最低だね。

 岡口さんは戒告に負けることなくツイートを続けるらしいけど、司法の良心として、これからも頑張ってほしいね。白ブリーフは……履かなくてもいいと思うけど。ひょっとして、白ブリーフは自由の象徴なのかな。

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