2024年04月26日( 金 )

辞職勧告3度の吉原日出雄長崎市議が辞職願を提出

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政務活動費の不正受給

吉原 日出雄 市議
(長崎市議会HPより)

 政務活動費の不正受給で長崎市議会から辞職勧告をこれまでに3度受けていた吉原日出雄市議が1日、議長宛てに辞職願を提出した。吉原市議は、昨年6月と今年の6月と9月に長崎市議会から辞職勧告を受けているほか、昨年8月と今年6月の2回、長崎市長から詐欺などの疑いで刑事告訴され、それぞれ書類送検されていた。

 辞職勧告によると、15年度および16年度の政務活動費において、他人の領収書を用いてガソリン代を計上。このことから昨年6月に最初の辞職勧告が行われた。その後の昨年8月、今度は実際には利用していない鉄道運賃を支出したとして政務活動費に計上し、長崎市長から刑事告訴され、今年4月に書類送検された。

 吉原市議は、不正問題が発覚して以降、ほかに不正はないとしていたが、さらに16年度の政務活動費で、実際には利用していない鉄道・バスの運賃を旅費として受け取っていた4件、認められていないオイル交換代などをガソリン代の名目で支出していたもの6件が発覚。17年度の政務活動費でも同様に旅費を不正取得していた5件があることが判明していた。

 17年度の政務活動費で不正に取得された分のなかには、辞職勧告後、刑事告訴後に行われたものもあり、長崎市議会は「反省しているとは言い難く、これらの事実は、市民や長崎市議会に対する背信行為」「長崎市議会に対する市民の信用を大きく失墜させた」などと厳しく糾弾。一方、吉原市議は、2回目の辞職勧告後、報道機関に「不正とは思っていない」などと発言しており、「まったくもって反省の色はうかがえない」として今年9月21日に3度目の辞職勧告が行われていた。

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