2024年04月20日( 土 )

福岡県、県内企業と共同で「あまおう」乳酸菌を開発

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 福岡県は9月20日、県内企業との共同研究で県内ブランドイチゴ「あまおう」由来の乳酸菌の抽出(単離)に成功したと発表。販売を開始する。

県工技センターほか3企業が研究に参画

 福岡県によれば、福岡県工業技術センター生物食品研究所のほか、食品原料や化成品を取り扱う総合卸商社の大石化成(株)(久留米市)のほか、海藻成分「フコイダン」を始め、天然素材由来の原料を主とした健康食品・化粧品の製造・開発・販売を行っている(株)ヴェントゥーノ(福岡市中央区)、健康食品・化粧品の製造・卸販売業の(株)アミー製薬(福岡市中央区)と共同で2016年から「あまおう」の成分を活用した健康食品原料の開発に関する共同研究を開始した。

 九州大学大学院農学研究院 機能性多糖分析学研究室で、同乳酸菌の機能性について解析。これまで商品化されていない「あまおう」由来の乳酸菌に着目し、約2年がかりで開発に取り組んでいた。

 今回、抽出に成功した乳酸菌は「Lactobacillus plantarum AMAOU(ラクトバチルス プランタラム アマオウ)」と名付けられ、取り出した乳酸菌は、大石化成が食品・健康食品等の原料として販売。10月3日~5日に東京ビッグサイトで開催された、機能性食品原料の展示会「食品開発展2018」に同原料を出展している。

 ヴェントゥーノとアミー製薬では、同原料を活用した健康食品など、最終商品の研究開発を進めていくとしている。また、今回の研究開発は柿やイチジクといった、ほかの生鮮果実にも応用が可能であるとし、福岡県では地域経済の活性化につながると期待している。

※クリックで拡大

【小山 仁】

関連キーワード

関連記事