2024年04月25日( 木 )

商業ゾーン開業 三井と三菱がJR田町駅直結の複合施設を開発

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「田町ステーションタワーS」外観写真

 三井不動産と三菱地所はJR田町駅直結の複合施設「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」(以下、「タワーS」)とヨーロッパを中心に展開するホテルチェーン「アコーホテルズ」が運営する「ブルマン東京田町」を共同で開発、今年5月に竣工した。このほか東京ガスが「msb Tamachi 田町ステーションタワーN」(以下、「タワーN」)を開発し、街区全体の延床面積は約30万m2を超える巨大なまちづくりを展開している。11月15日には、「タワーS」の商業ゾーンがオープンするため、13日にメディア向けに内覧会を行った。

 東京ガス、三井不動産と三菱地所によるJR田町駅直結のミクストユースのまちづくりの名称を「msb Tamachi(ムスブ田町)」としている。
 「タワーS」は、東京を訪問する人々を迎え入れる「ゲート」をイメージしたデザインの複合施設。オフィスは契約ベースで100%成約。順次入居がスタートし、2019年春にはすべての入居が完了する。テナントには、三菱自動車工業本社、ユニー・ファミリーマート HD/ファミリーマートの本社がそれぞれ移転する。

 低層棟にはスーパー、ドラッグストアなどの日用品を扱う店舗からさまざまな飲食専門店が揃う居心地の良い22の商業店舗も併設される。商業ゾーンの広さは営業面積約2000坪。ターゲットは近隣の田町、三田、芝浦住民や働いている人が中心になるが、「幅広い皆さまに愛される店舗を目指していきたい」(三菱地所)としている。
 ホテル「プルマン」ブランドは日本初出店で今年10月に開業。全143室を備え、ビジネスや観光客のニーズに対応している。
 今回の「タワーS」の延床面積が約13万6,620m2、地上31階、地下2階で高さは約170m。6F~30Fは事務所棟、店舗は1F~4F。設計監理は、三菱地所設計・日建設計、外装デザインはKPF、施工は大成建設がそれぞれ担当した。
 「ブルマン東京田町」の延床面積は約1万3,430m2。地上9階・地下2階で高さ50m。設計監理、外装デザイン、施工はそれぞれ「田町ステーションタワーS」と同じ会社が担当している。

 また、現在、工事中の「タワーN」は、延床面積約15万2,800m2、地上36階・地下2階で高さは約180m。事務所が4F~35F、店舗が1F~2F。設計監理と外装デザインの担当会社は「タワーS」と同様で施工は清水建設が担当した。2017年8月から着工し、2020年夏の竣工を目指している。

【長井 雄一朗】

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