2024年04月16日( 火 )

キューサイ、AI活用で顧客からの入電増加

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 キューサイ(株)(本社:福岡市中央区、神戸聡社長)は13日、(株)NTTデータと(株)NTTデータ経営研究所と共同で、テレビショッピング番組の内容から顧客の問い合わせ電話数を予測する人工知能(AI)モデル「nAomI」(ナオミ)を用いた番組の制作により入電件数の増加に成功したと発表した。

 同社とNTTデータグループは、2012~2018年に放送してきた番組の映像とそれに対する顧客の反応情報(入電件数)を、機械学習技術にてモデル化。機械的に生成した数千通りの構成案を「nAomI」に読み込んで評価させ、最も入電件数が見込めると予測した1番組を放送。従来の制作手法で制作した2番組を同時期・同放送局で放送し、顧客からの入電件数を比較・分析した。

 結果、従来の制作手法で放送した2番組と比べ、入電件数が平均27.6%増という結果になったといい、「数千通りもの構成案を生成・評価することで、従来の方法では実現に至りづらい意外性の高い案を制作・放送できた可能性が挙げられる」としている。今後は制作する各種番組・広告・情報コンテンツへの導入を拡大させていくとし、「人間の脳活動の情報を用いることにより、番組視聴中の情報処理を脳情報表現レベルでシミュレートし、知覚や行動誘発を説明・予測する技術も適用しながら、精度と有効性を同時に高めていく予定」としている。

関連キーワード

関連記事