2024年04月26日( 金 )

「博多和牛」ブランド力強化に向け、「福岡県肉用牛振興協議会」設立

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 全国各地で「松坂牛」や「神戸ビーフ」「近江牛」など、名立たるブランド和牛が乱立するなか、ここ福岡県でも「博多和牛」というブランド和牛が存在する。
 「博多和牛」は、博多和牛生産者として登録された農家が、主に九州の子牛産地から購入し、概ね20カ月間かけて丁寧に育てた和牛で、県内産の稲わらを主食とした良質な飼料で育てられ、「やわらかくてジューシーな美味しさ」が評判となっている。

 福岡県ではこれまで、この「博多和牛」のブランド力強化に向けて、「博多和牛フェア」などのPR活動や肥育技術向上のための取り組みを支援してきた。今後、さらなるブランド力の強化のためには、繁殖農家と肥育農家の連携、肥育用子牛の品質の安定、さらなる肥育技術の向上が重要となる。

 そのため今回、県内の肉用牛の肥育農家と繁殖農家、関係機関が一体となった「福岡県肉用牛振興協議会」がきょう19日に設立された。
 同協議会は、「福岡県肉用牛生産者の会」や「福岡県和牛改良協議会」を始め、福岡食肉市場(株)(福岡市東区)やJA、県農林水産部など、9団体で構成。今後、「博多和牛」のブランド力強化に向けて、繁殖雌牛の系統や枝肉成績などの情報共有、血液分析などに基づく技術指導などの取り組みを充実させていくとともに、当面の目標として、2022年に鹿児島で開催される「第12回全国和牛能力共進会」での肥育牛の出品に加え、県として初めて「種牛(繁殖雌牛)の部」への出品も目指すという。

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