2024年04月18日( 木 )

東洋ライス、玄米摂取によるLDLコレステロール改善を確認

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 東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雜賀慶二社長)は12日、同社開発の玄米「金芽ロウカット玄米」摂取によるヒト臨床試験で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の改善を確認したと発表した。

 試験は成人男女36名を無作為に選び、脂質異常症、糖尿病の薬物治療中、肝機能異常、腎機能異常をもつ人を除外した31名を対象に、同品を8週間摂取後、精製白米8週間摂取した14名の「A群」と、精製白米8週間摂取後、金芽ロウカット玄米8週間摂取した17名の「B群」の2群に分け、食生活を変えず、米飯(1食あたり160g)のみを変更するクロスオーバー試験を実施。試験開始時、摂取後8週目、切替え後8週目の計3回の体組成測定と血液検査(総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール)を行った。

 その結果、試験開始前にLDLコレステロール値140mg/dL以上の被験者(A群4名、B群2名)が、摂取前より総コレステロール、LDLコレステロールの数値が優位に改善。HDLコレステロールに変化は見られなかったが、LDL/HDL比では摂取前より減少傾向になったことを確認。また両群とも被験者の体重・体脂肪の変化はみられなかったとしている。

 同社は「LDLコレステロールが有意に改善し、動脈硬化をもたらす脂質異常症や糖尿病の改善効果が明らかになった」とし、試験結果は10月27日に福岡で開催された「第57回日本食生活学会」で報告されている。

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