2024年04月16日( 火 )

市役所近隣の書店に大量入荷!高島市長の初の著作「福岡市を経営する」

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福岡では7日から販売開始

選挙戦の裏で出版計画を進めていた高島氏
(11月18日撮影)

 11月18日の福岡市長選で3期目の再選をはたした高島宗一郎福岡市長。その初の著作『福岡市を経営する』(ダイヤモンド社)が5日に発売された。多くの市政関係者が利用するであろう福岡市役所近くの書店、ジュンク堂福岡店では「数百冊レベルの大量入荷」で7日から販売を始める予定。

 すでに出版社から一部の内容が公開されている、この出版物は、高島氏が市長就任からこれまでを振り返ったもの。高島氏は、市長就任から、メディアは「反・高島」一色で、それで「誤解した市民」から批判が寄せられていたと主張する。また、渡した名刺が詐欺まがいの手口に悪用された、秘書宛に恐喝電話がかかってきたなどの事実も告白している。

 市政関係者が見れば、突っ込みどころ満載の内容だが、一部の情報を切り取った“印象操作”を得意とする高島氏らしい書きぶりだ。なぜ、批判が起きたかについては、その理由を、若くて行政経験がなかったから、行政改革を行ったからなどと限定している。聞く耳をもたない高島氏の思考パターンを分析するには最良のテキストとなるかもしれない。

 また、出版時期から考えると、11月の市長選のだいぶ前から準備が進められていなければならない。再選前提で出版物をつくっていたことから高島氏の驕慢の象徴といえる。さすがに、市公共施設で宣伝を行うといった厚顔無恥な振る舞いはしないだろうが・・・。

 この出版物は、現在のところ、市役所地下の書店では発売の予定はない。同店関係者は、その存在を知らなかった。

【山下 康太】

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